出版社内容情報
宮内省図書寮が総力を挙げて編纂した戦前期最高水準の天皇皇族研究。
『大日本史料』未編纂の近世期天皇の様々な事蹟を総覧。
■『天皇皇族実録』とは
神武天皇より第121代孝明天皇に至る歴代天皇並びに光厳・光明・崇光・後光厳・後円融の北朝五天皇と、皇后以下後宮、皇親、皇親妃、(但し、四親王家を除く)に関する事蹟を、あらゆる文書・記録より渉猟し、編年体に載録した戦前期最高水準の実録。
■本書の成立
大正9年5月より宮内省図書寮において編集に着手し、昭和11年12月脱稿した。本文285冊(総頁69,194頁)と総目録1冊より成り、昭和19年7月すべての印刷が完了した。作成された数はごく少部数で、天皇をはじめ関係者のみに上呈された。以後、近年まで斯界研究者の史料に供されることなく幻の史料として存在した。原本はB5判和装、袋綴、和紙上質紙にタイプ印刷。
■全巻の刊行予定
『天皇皇族実録』全巻より、信長上洛時の正親町天皇から、幕末期の孝明天皇までを第1期全37巻として刊行する。特に『大日本史料』の編纂が進まない現在では、明正天皇から、孝明天皇までの詳細な事蹟は、唯一の本格的天皇・皇族研究史料といって過言ではない。なお、以後、第82代後鳥羽天皇より第105代後奈良天皇までを第2期として、さらに神武天皇より第81代安徳天皇までを第3期として刊行する予定である。
〈皇位の代数は、『皇統譜』に準拠。〉
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