出版社内容情報
「こころの健康」を取り戻そう! 今注目されている対策や予防の実践方法を紹介。
推薦のことば 河合隼雄
現在の日本において、メンタルヘルスは、極めて重要な課題である。
日本は敗戦の痛手から立直り、奇跡的とも言える経済発展をしてきた。豊かな物に囲まれ、生活も快適になり、日本人は幸福になっただろうか。年間3万人をこえる自殺者の数を見てもわかるとおり、日本人は物の豊かさに心が押し潰されるような状態にある。
このときに、上里一郎監修による「シリーズ こころとからだの処方箋」全16冊が刊行されるのを、大いに歓迎したい。監修者は臨床心理学の分野で、有意義な仕事を積み重ねてきた、屈指のオーガナイザーである。
この監修者の意図のもとに、新進気鋭の執筆者をそろえてなされる、このシリーズは、メンタルヘルスの課題に取り組む人々に、大いに役立つことと確信している。ここにひろく推薦する次第である。
【本書の特色】
●本シリーズは、現代においてより多様化、複雑化していく「こころの問題」の解決にせまり、予防の実践と方法を紹介します。それを通して「心身の健康」を取り戻し保つことを目的としています。
●これまで問題とされ、今後もより深刻となっていくテーマを中心としつつ、できるうる限りふくらみをもたせ、多角的に巻立てを構成しました。
●各巻をテーマ別に構成。その分野における一線の研究者による責任編集です。
●具体的な理解を助けるため、症例の紹介、引用・参考文献などを充実させています。また、専門用語にはわかりやすいよう注記を付しています。
●医学、心理学、看護、保健、学校教育、福祉、企業などの専門家、関係者はもとより、学生や一般の社会人にいたるまでを読者対象としています。
内容説明
さまざまなストレスとの調和をめざして。
目次
第1章 ストレス内容の推移と対処
第2章 ストレスの促進・緩和要因
第3章 予防行動変容としてのストレスマネジメント
第4章 ストレスマネジメント・プログラムの実際
第5章 ストレスマネジメント普及・実践の将来的課題
著者等紹介
竹中晃二[タケナカコウジ]
早稲田大学人間科学学術院(大学院人間科学研究科、健康福祉科学科)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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