出版社内容情報
堀内干城 1889~1951 奈良県生。幣原外交の一翼を担った堀内の外交官人生の回顧。北京関税特別会議(一九二五~一九二六)に代表される対中国外交、特に通商問題にエキスパートとして携わった堀内の回想から、大正から昭和にかけての日中の貿易問題について、またそれに付随して生起した諸問題が、詳細に明らかにされる。それから満州・「支那」事変の収拾に奔走したときの様子や敗戦後、留用技術者とともに三年半中国に留った折りの見聞、「中共」の将来についての示唆に富んだ指摘など、興味深い話が縷々語られる。