出版社内容情報
沢田節蔵 1884~1976 島根県生。太平洋戦争中、「霞ヶ関」外交の長老として重きをなし、弟・沢田廉三も著名な外交官として知られる沢田節蔵が、九〇余年の自らの歩みを記した回想録。明治末年から急速に向上する日本の国際的地位とともにキャリアを重ねる平穏な時代から昭和に入り、舵取りの難しい外交舞台において国際連盟日本国事務局長を勤めた時の回想など興味深い証言が語られる。鈴木内閣顧問として終戦を迎えた後、戦後にも日本政府代表としてユネスコ総会に臨むなど内外で活躍する様子が綴られる回想録。