出版社内容情報
都築馨六 1861~1923 上州高崎生。「伊藤・山県・井上三公の帷幄に参し、献替する所、最も多く、内務と外務と文政と、至る所に抱負と経綸とを行ひ、殊に万国平和会議に臨みて、談論風発、英気颯爽、各国代表者を瞠 若 たらしめた」(引より)都筑の伝記。パリ留学中、欧米を巡回する山県有朋の随員となり、その知遇を得、山県のロシア皇帝戴冠式出席に随員となり、山県・ロマノフ協定の締結に貢献。伊藤の外交政策をサポートし、ハーグで開かれた第二回万国平和会議では、日本委員となり、その時起きた韓国皇帝密使事件について、語られる。