出版社内容情報
全集・作品集に未収録。 幻のテキスト24選。
■041大谷藤子 『青花集』昭和15年・時代社 沢豊彦解説
前回同様、全集・作品集に未収録の作品を集成。第Ⅱ期は吉屋信子・林芙美子など、幅広い層に支持された作家や、文学史に埋もれてしまっている作家の名品など、二四作品を集成。また、解説は、研究者・作家・評論家、それぞれ男女を問わず最もふさわしい方にお願いした。
本書の特色
★男性作家中心の文学史に隠れてしまった、近代の女性文学、女性作家の歴史を探る。
★文学的価値の高い、しかも読者や研究者の需要 が高い名品を厳選。
★個人全集や作品集から漏れ、閲覧が極めて困難な幻の稀覯書集。
★各作品の背景、作家紹介、文学的価値等を各巻の巻末に記す。
★近代文学の研究には不可欠の文献集。
★文学のみならず、女性学、女性史、社会学の研究にも必須な資料。
※著者紹介 大谷藤子 おおたにふじこ 1901(M34).11.3~1977(S52).11.1 小説家。埼玉県秩父生れ。昭和3年、『待たれぬもの』を「創作月刊」に発表しデビュー。昭和8年、「日暦」創刊号掲載の『伯父の家』が川端康成に認められ、翌9年には『半生』が「改造」の懸賞小説に当選して文壇での地位を得る。その後、『山村の女達』など、家制度に耐えて生き抜く女性を描いた作品を執筆。戦後、『釣瓶の音』で女流文学者賞、『再会』で女流文学賞を受賞。主著『須崎屋』『谷間の店』『青い果実』など。
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