出版社内容情報
全集・作品集に未収録。 幻のテキスト24選。
■045若林つや 『午前の花』昭和15年・人文書院堀江朋子解説
前回同様、全集・作品集に未収録の作品を集成。第Ⅱ期は吉屋信子・林芙美子など、幅広い層に支持された作家や、文学史に埋もれてしまっている作家の名品など、二四作品を集成。また、解説は、研究者・作家・評論家、それぞれ男女を問わず最もふさわしい方にお願いした。
本書の特色
★男性作家中心の文学史に隠れてしまった、近代の女性文学、女性作家の歴史を探る。
★文学的価値の高い、しかも読者や研究者の需要 が高い名品を厳選。
★個人全集や作品集から漏れ、閲覧が極めて困難な幻の稀覯書集。
★各作品の背景、作家紹介、文学的価値等を各巻の巻末に記す。
★近代文学の研究には不可欠の文献集。
★文学のみならず、女性学、女性史、社会学の研究にも必須な資料。
※著者紹介 若林つや わかばやしつや 1905(M38).11.12~1998(H10).9.17 小説家。静岡県下狩野村(現・修善寺)生れ。静岡女子師範卒業後、小学校で教鞭をとる傍ら、「女人芸術」に作品を投稿し、昭和4年、『光を感ずる子』でデビュー。昭和6年上京、小林多喜二に師事し、『押し寄せる波』『女子青年団』などを発表。昭和8年より「輝ク」の編集を担当。のち横田文子らとともに日本浪曼派に参加。みずみずしくひたむきなその作風で、女性作家の逸材と評される。著書に『午前の花』『野薔薇幻相』がある。