出版社内容情報
全集・作品集に未収録。 幻のテキスト24選。
■027岡田八千代 『八千代集』大正6年・改善社 岩佐壮四郎解説
前回同様、全集・作品集に未収録の作品を集成。第Ⅱ期は吉屋信子・林芙美子など、幅広い層に支持された作家や、文学史に埋もれてしまっている作家の名品など、二四作品を集成。また、解説は、研究者・作家・評論家、それぞれ男女を問わず最もふさわしい方にお願いした。
本書の特色
★男性作家中心の文学史に隠れてしまった、近代の女性文学、女性作家の歴史を探る。
★文学的価値の高い、しかも読者や研究者の需要 が高い名品を厳選。
★個人全集や作品集から漏れ、閲覧が極めて困難な幻の稀覯書集。
★各作品の背景、作家紹介、文学的価値等を各巻の巻末に記す。
★近代文学の研究には不可欠の文献集。
★文学のみならず、女性学、女性史、社会学の研究にも必須な資料。
※著者紹介 岡田八千代 おかだやちよ 1883(M16).12.3~1962(S37).2.10 小説家、劇作家。広島市生れ。小山内薫の妹、洋画家岡田三郎助夫人。兄の影響で早くから文学に目覚め、芹影女の名で「明星」「歌舞伎」等に小説、戯曲、劇評を数多く発表。森鴎外に認められ、文壇、劇檀に広く才女ぶりを発揮する。また明治44年創刊の「青鞜」に賛助員として参加、大正12年には長谷川時雨と前期「女人芸術」を創刊するなど、劇作家の中心的役割を果す。戯曲の代表作に『黄楊の櫛』著書に『新緑』『絵の具箱』など。