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出版社内容情報
◎1900年パリ万博に奔走し、黒田清輝・山本芳翠らを世に出す明治の国際的文化人・林忠正の名著が復活。
林忠正は、日本美術を紹介することにより、ジャポニズムをはじめ、欧米に多大な影響を与えたパリの画商である。また、日本へは欧米の美術界の新鮮な情報を提供しつづけた人物でもある。本書は、忠正がパリ引き揚げの際に行った競売の売立目録三冊を中心に、没後、日本で売立てられた西洋絵画コレクションのカタログ等を集成。特に、売立目録〈Collection Hayasi〉は日本美術解題の名著として知られているものである。忠正の活動を多面的にとらえることによって、近代日仏文化交流の様相を明らかにする貴重な資料である。
第1巻■Collection Hayasi Vol.1 中国および日本美術の部(第一回売立)
明治35(1902)年、パリにて刊行。全1,647点(木彫・漆器類・陶磁器・金属作品・その他の工芸品・絵画)運慶の毘沙門天、光琳の「三輪の硯箱」、九世紀の金岡の地蔵菩薩、歌麿や北斎の直筆画、宗達・光琳など独立派の作品など。