出版社内容情報
◎現代の日本文化・文学再検討のための必読作品を満載。
「新興芸術派叢書」は改造社の「新鋭文学叢書」と対をなすかたちで新潮社より刊行されたモダニズムの代表的な創作シリーズ。トーキー映画、レコード、ラジオ、テレビ、電話………。現在、日常生活に探く入り込んでいる種々のメディアが登場しはじめた昭和初期。「新興芸術派叢書」は昭和文学史になじみの深い名作が集まり、20世紀文化の抱える問題の根幹に迫る貴重な作品群です。
●第1巻/井伏鱒二「夜ふけと梅の花」 昭5・4・3
朽助のゐる谷間/炭鉱地帯病院/山椒魚/ジヨセフと女子大学生/埋憂記/休憩時間/シグレ島叙景/鯉/生きたいといふ/岬の風景/遅い訪問/寒山拾得/うちあはせ/夜ふけと梅の花/屋根の上のサワン/一ぴきの蜜蜂