内容説明
定年夫婦の様々な生き方や葛藤を凝縮した全17話。小説仕立てのノンフィクション。
目次
変身みの虫
殿の災難
ご近所カルチャー
やきもちランチ
しめころしの木
落人のエチュード
ヴィラ・アンダンテ
柔らかい首輪
別れましょう
笑う定年
絶望のソナタ
歌う女
夏の約束
イミテーション
孤高の食卓
ライバル
定年塾
著者等紹介
西田小夜子[ニシダサヨコ]
1941年、東京生まれ。武蔵野美術大学短大部美術科卒業。主婦の友社「ドキュメンタリー大賞」、ハウス食品「家庭料理大賞・小論文部門」、毎日新聞社「住まい作り・エッセー部門」で最優秀賞を受賞する。「日曜随筆」編集委員。水彩画教室「アトリエにしだ」主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
福山読書会メクルメク
1
2015年忘年会 参加者のオススメ本です2015/12/26
kayoshi
0
★★★・・ 2009/12/09
みんと
0
夫が定年を迎えた後の、夫婦のあり方について考えさせられた小説仕立てのノンフィクション。本当に、人事ではないのだ。考えただけでも息苦しくなる。朝から晩まで家の中でミノムシのように転がり、お茶も自分で入れず、居間にはテレビの大音響が響き続ける。殿様のように威張り散らし、気に入らなければ暴力を振るう。精神的苦痛に顔面麻痺になる妻もいる。自分だったら耐えられない。精神を病んでしまうかもしれない。その時が来たら、どう話し合うべきか今から案じている。「しめころしの木」「絶望のソナタ」がよかった。2009/07/15
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- 和書
- 遺品 光文社文庫