内容説明
「自立」して生きるために、苦学で手にした税理士資格。税理士業務の中で、子育ての中で、市民活動の中で、芽生えた一つ一つの疑問が、ジェンダーの問題という大きな渦になった。
目次
第1章 出発点としての税理士
第2章 駆け出し税理士が見た社会
第3章 さらに一歩先をめざして
第4章 地域に根づいた税理士業
第5章 世の中を変える仕事がしたい
第6章 女を家庭に追いやる税制度
第7章 フェミニズム経済学との出会い
第8章 「農」を支援する試み
第9章 女の自立戦略と税理士としての私
著者等紹介
山崎久民[ヤマザキヒサミ]
1941年生まれ。高校卒業後、大手メーカーに就職するが、男女の昇給格差に愕然とし、税理士をめざす。68年資格取得。夫と共同事務所を設立して税理士業務を行う傍ら、食べ物の提携購入の市民活動に深く関わる。93年、配偶者特別控除導入に反対して「女と男が平等に働くための制度改革をすすめる会」を立ち上げる。99年には、農業女性と都市の女性をつなぐ「WAN『女と農』ネットワーク」を旗揚げ。共著『配偶者控除なんかいらない!?』(日本評論社、1994年)『少子高齢時代の税金・年金入門』(岩波書店、1998年)
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