内容説明
介護保険というのは、「高齢化」「超高齢化」という長寿社会の人類にとって、新しい局面への挑戦課題であるといえる。しかし、このことは、誰しもがさけられない身体機能の低下と病気や障害を持つ人への医療・福祉・社会的サービスを「包括的」に提供することが求められる制度である。だがそういった認識はまだまだ一般的な理解が不足しているように思われる。高齢者が必要とするそれらの各種サービスや健康管理のニーズに対応していくことは、福祉国家としての基本政策の一つである。本書では、現状の「高齢者支援は如何にあるべきか」の課題について、人間をとらえる社会福祉の学問研究の中で、健康長寿、介護福祉、疾病予防のための基礎的研究として論述する。
目次
第1章 介護保険制度の概要説明(高齢者を取り巻く状況について;高齢者の生活支援について;介護保険制度について)
第2章 生活支援に必要な医学的知識:疾患とリハビリテーション(高齢者の病気;リハビリテーションの説明)
第3章 実際のケア活動の具体例
第4章 今後の展開について
著者等紹介
小西博喜[コニシヒロヨシ]
昭和7年1月21日生。京都府出身。現在、近畿福祉大学社会福祉学部教授(医学博士)
辻道夫[ツジミチオ]
昭和26年6月28日生。京都府出身。現在、大阪明浄大学観光学部教授
大島行博[オオシマユキヒロ]
昭和35年1月16日生。京都府出身。現在、滋賀医療技術専門学校作業療法学科学科長
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