日本医師会の正体―なぜ医療費のムダは減らないのか

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日本医師会の正体―なぜ医療費のムダは減らないのか

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163920399
  • NDC分類 490.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

●なぜ診療所の院長の方が、激務の勤務医よりも平均収入が高いのか
●なぜ日本では、海外よりも診療所や病院に行く頻度が高いのか
●なぜ日本では、薬の長期処方やリフィル処方が普及しないのか
●なぜ厚労省は開業医の利益団体である医師会に弱いのか
●なぜ医師会は自民党に強い影響力を持ち得るのか

取材を始めると、診療報酬という「医療の値段」が合理的な理由だけでなく、医療団体の強い要望や政治家の厚生労働省への口利きなど、政治的な要素を含んで決まるものがあることが、次第に分かってきた。それは医療費のムダにつながっている可能性があった。そのほかにもいろいろな疑問が浮かんできた――。(「はじめに」より)

日本の年間医療費は約48兆円。保険料負担の上昇で勤労者の手取りは増えないのに、開業医の平均年収は2653万円、診療所の内部留保は1億2400万円に上ります。東京新聞編集委員の著者は、コロナ禍で開業医の診療拒否が相次いだことに不信感を抱き、取材を開始。医師会が「票とカネ」を武器に政治家を動かし、診療報酬という「医療の値段」の決定に大きな影響力を及ぼしている実態を明らかにしていきます。圧巻の調査報道ノンフィクションです。


【目次】

第1章 診療報酬改定で便乗値上げ
第2章 既得権を守る圧力団体
第3章 コロナ禍と診療所の高収益体質
第4章 診療所の収益か、勤労者の手取りか
第5章 医師会に肩入れする厚労省
第6章 麻生派への5000万円
第7章 岸田首相とふたつの医連の蜜月
第8章「かかりつけ医」制度化の攻防
第9章 医師偏在はなぜ解消されないのか
最終章 医師を選ぶことから始めよう

内容説明

開業医は儲け過ぎだ!頻回診療、二重三重の請求、便乗値上げ、巨額ワクチン補助金…。診療所の内部留保平均1億2400万円、院長の年収2653万円。コロナ禍で患者を診ず、改革を阻む圧力団体。

目次

第1章 診療報酬改定で便乗値上げ
第2章 既得権を守る圧力団体
第3章 コロナ禍と診療所の高収益体質
第4章 診療所の収益か、勤労者の手取りか
第5章 医師会に肩入れする厚労省
第6章 麻生派への5000万円
第7章 岸田首相とふたつの医連の蜜月
第8章 「かかりつけ医」制度化の攻防
第9章 医師偏在はなぜ解消されないのか
最終章 医師を選ぶことから始めよう

著者等紹介

杉谷剛[スギタニゴウ]
東京新聞編集局編集委員。1963年兵庫県生まれ。87年早稲田大学第一文学部卒業、産経新聞社入社。91年中日新聞社入社。東京新聞社会部、中日新聞社会部、バンコク支局長、岐阜支社報道部長、東京新聞社会部長を経て現職。「破たん国家の内幕」、「道路を問う」、「税を追う」などの調査報道キャンペーンを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

jackbdc

12
医療費のムダがあるとして原因を医師会に押し付けるのは明らかな誤りだと私は思う。国民医療費の相対的な低さ、医療の質の優秀さは世界に名だたるもの。開業医の高収入は羨ましいし医師会が聖人君主の集まりとは思ってないけれど民主主義の普通のステークホルダーとして振る舞っており利益主張自体にやましさはない。団体としては公的影響力の強さを意識して節度ある振る舞いを心掛けているのでは?それに行政へ過大な期待は禁物。現行ルールを円滑に運用しようと努める姿勢は感じられる。ルールは可変であるべきだが国民意識と共に少しずつで良し。2026/02/08

くものすけ

12
日本医師会の真実を暴露している。読後かなりいやな気分となり滅入ってしまう。「医は仁術」という言葉もあるが現実は医は金儲けに染まり切っているというのが正直な感想。本書が多くの方に読まれ、政権と日本医師会の関係を改善する方向で進むことを願う。リフィル処方箋(一枚の処方箋で複数回薬を受け取れる)が制度化されている事を知らなかった。これがあれば毎月診察に通院する必要も無いはず。これは次回通院時に医師に頼むことにした。毎年膨れ上がるばかりの国の医療費、医師(開業医)の懐ばかり肥やすのはいい加減に止めて欲しい。2026/02/08

えすてい

12
週刊誌には、ほぼ毎週「あの薬飲むな」「あの検査受けるな」「あの治療法受けるな」「あれを食べるな」「あれを払うな」のオンパレードで、大概「医師が監修」とある。いちいち守っていたら必ず矛盾する。勿論日本医師会が大嫌いである。一方で「威勢のいいスローガン」が並ぶ保守系論壇誌の見出しには日本医師会が出てこない。正反対のしんぶん赤旗にも出てこない。かつて新聞に医療行政は政権与党に擦り寄らねばならないと日医会長が断言していた。日医を告発するのは全特と同じくタブー中のタブー。よくこの本の企画が潰されなかったものだ。2025/12/08

清水勇

4
コロナ禍では欧州の医療体制が国営だから機能的に対応できたのに、日本は国が号令掛けても個人病院が国民の為ではなく自己利益に走り有効な対策が取れない日本の医療体制、特に医師会の問題点を痛感。著者は国民皆保険制度を持続可能とする政府の施策(家庭医、医師偏在対策等)を骨抜きにする医師会の闇を10章に分けて多面的かつ具体的に説明。余りの酷さに怒りで読み進められなくなる。高齢者に医療費を無駄に浪費させる医師会の動きを止めるには、高齢者自らが老化と病気の違いを理解し自分の寿命に向き合い簡単に医療に頼らない覚悟が必要。2026/02/28

Kazuo Ebihara

3
本書は、「医療の値段」の決定に、日本医師会の強い力が働いていることを明らかにした。医師会の年会費は、30万円近くになる。開業医が中心の日本医師会は、その豊富な金と票の力により、政治家、厚労省を動かし、利権を守り、診療報酬アップを得て来た。高齢化が進み、医療費総額が年々増え続ける日本。医療費は、患者負担と健康保険料、税金等からなっている。これを減らすには、診療報酬の率を下げ、頻繁な診療や多過ぎる投薬を減らすことが必須である。このような患者側が求める改革が進んでいない元凶が日本医師会にあることが良く判った。2026/01/20

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