内容説明
社会学になにができるか?―それは、「あたりまえ」の世界から私たちを引き剥がし、動き始めることを可能にする。自我論・儀礼論・会話分析・ジェンダー論・権力論・歴史社会学・文化装置論・世界社会論という、考える道具としての「社会学」が、私たちの生きる世界のなにを問い、なにを見えるようにするかを描く、新しい「社会学」入門。
目次
序章 社会学になにができるか―なめらかさからの距離
1章 自我論になにができるか―関係・パラドクス・再帰性
2章 儀礼論になにができるか―小さな秩序・大きな秩序
3章 会話分析になにができるか―「社会秩序の問題」をめぐって
4章 ジェンダー論になにができるか―「性別秩序」をめぐって
5章 権力論になにができるか―死への自由をめぐって
6章 歴史社会学になにができるか―「声」の帝国
7章 文化装置論になにができるか―人に努力させる仕組み
8章 世界社会論になにができるか―「内部」と「外部」の弁証法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽん教授(非実在系)
3
20世紀末に書かれただけあって参考文献や読書案内についてはかなりのアップデートが必要であるが、本文自体の書き手の発想はなかなかよい。あくまでそれぞれの書き手から見た思想が書かれていて、それぞれ参考になるが当たり外れもある印象。2016/07/04
客野
1
個人的に関心があるのが教育社会学ということもあり、『ハマータウンの野郎ども』と『大衆教育社会のゆくえ』を『日本のメリトクラシー』を補助線として引きつつ比較している7章が特に興味深かった。入門書と言いつつ、6章はテンポが速く、難しく感じた。一方、4章には筆者の根気強い取り組みがうかがえ、分かりやすかった。全体的にとても良かった2017/08/30
D.N
1
もっと評価されるべきだけど勧めるときに入門書なのか一般書なのか学術書なのか位置づけが難しい本2009/10/22
Mealla0v0
0
「社会学になにができるか?」――深淵な問いである。これが出版された1997年よりも、いま現在において、より切迫した問いかけにも思える。社会を感じるとは、日常における違和を感じること。そのズレが「あたりまえ」を対象化する。それが社会学の始まりというわけだ。本書においては、第5章「権力論になにができるか:死の自由をめぐって」が最も深慮と言えるものであった。われわれが生きていること、その自明性は解体され、組み直されることになる。2017/07/12
Akira Nogami
0
素晴らしいの一言に尽きる。特に浅野氏の章は実にわかりやすい。あの難解なルーマンの理論をこれでもかと噛み砕いて説明している。初学者はこれを軸に勉強していけばいいと思う。2015/10/26




