目次
第1部 風致と造景(遠望だけでは真価がわからない―ラインの古城;ヨーロッパの十字路―インスブルックの点描 ほか)
第2部 歴史的庭園探訪(大司教の妾宅―ミラベル宮苑;救世主の別荘―シュロスホーフ ほか)
第3部 緑の演出(万人むきの都市公園―フォルクスパルク;異質同名は考えもの―字義と裏腹のクライテンガルテン ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小説大好き
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「紀行」とあるように、ドイツの造園史や特徴を解説してくれるというよりは、著者が名園を訪れた際の所感が写真付きで載っている本といった印象で、有益かはさておき楽しい内容ではありました。しかし、「ドイツはこんなに進んでいるのに我が国では…」と執拗に日本をディスっている点は不快でした。「先進国の看板が泣こうというものである」(p.162)とまで書く始末です。しかもこれ著者の専門ではない道路整備への言及ですよ。的外れな問題意識とはこのことです。外国文化の研究者にありがちな態度ではありますが、自重していただきたい。2024/07/04