内容説明
本書では、この40年間の日本の園芸と園芸学の進展について、主として花卉園芸の立場から、それも著者自身がかかわってきたことを中心にして述べている。ただし、「球根の発育形態」については、植物学的には興味のあるところであるが、花栽培にはあまり役立つわけでないので省略した。また、私は育種と採種および花色素については、それをまったく研究しなかったわけではないが、系統的な研究はしていない。したがって、「花卉園芸の進展」と題してはいても、花卉園芸のすべての分野にふれたものではない。内容を著者自身がかかわってきたことを中心にしたので、一人称つまり「私」あるいは「私たち」ではじまる記述が多くなった。
目次
1 序論―この40年間の園芸の課題はなにであり、それはどのように解決されてきたか
2 作型の多様化
3 土壌・養水分管理
4 苗生産
5 園芸の分野における組織培養技術の利用
6 花序の構成と発達―良品生産のために