内容説明
唐十郎が梁山泊のために書き下ろした、昭和5年の浅草に芸人群像がひしめく戯曲「風のほこり」を、梁山泊は見事に舞台化し好評を博した。戯曲のほか、舞台写真、劇評などを多数併収して、紙上に舞台を再現する。
目次
第1部 戯曲「風のほこり」
第2部 「風のほこり」の舞台賛(二つの「風」を追ッ掛けて;「まなざし」の迷宮;「風のほこり」となって舞う九人衆;「水の鍵」を掴み続けていきたい)
第3部 唐十郎+新宿梁山泊の日々(梁山泊版「吸血姫」を飛騨国府町まで観に行くの記;梁山泊版「唐版・風の又三郎」短縮版に関わっての記;花園神社に紫テントの旗揚げ;「境界線」との闘い;虚実を隔てる幕一枚のしたたかさ)