内容説明
いま世界を移動するイスラムの人びと。その定住化と移民二世の成長により、イスラムを内に抱えこんだ西欧社会のジレンマ…。そして日本へ。現代が直面する課題に挑む。
目次
総論 イスラムに直面するヨーロッパ
1部 「中心」ヨーロッパのイスラム問題(マグレブ系移民のネットワーク―フランス―アルジェリア国際移動とイスラム;政治的接合をめぐるムスリムの苦悩―イギリス代議政治とコミュニティ・ポリティクスのはざまで;イスラム系女性移民のイミグリチュードの地平―イギリスの事例から;移民第二世代とイスラム―フランスの社会的統合過程のなかで;イスラム教の宗教教育をめぐる論争―ドイツ公立学校への導入の可能性;ヨーロッパとイスラム法)
2部 「周辺」ヨーロッパにおけるムスリム(「民族」としての「ムスリム人」―ボスニアとマケドニアにおけるムスリム問題;歴史のなかの「宗教と民族」―ブルガリアにみるイスラムの共存と相克)
3部 送り出しイスラム国からの視角(トルコ人の他文化認識とイスラム意識―「三つの円図式と移動障壁に開いた穴」を枠組に;送り出し地域の貧困と移民先の苦難―パキスタン・ミールプールからイギリスへ;移動を常態とする社会―マグレブの人々の生活と意識)
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