内容説明
憲法?→社会科科目→暗記!?と、条文を覚えることが日本国憲法を学ぶことなのだろうか、と不安になっている読者におくる。紋切り型の詰込み知識からはいったん自由になって、筆者達とともに、日本国憲法という謎の謎解きの筋道を学んでゆきましょう。
目次
序章 憲法の全体像は?
第1章 立憲国家が登場するまで
第2章 日本国憲法の基本的なしくみ
第3章 人権の基礎、範囲と制約
第4章 平等な社会に不可欠の人権
第5章 自由な社会に不可欠の人権
第6章 国民の代表機関1としての国会
第7章 国民の代表機関2としての内閣
第8章 憲法の番人―司法権と裁判所
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさにい
5
坂本教授といえば、自ら憲法界の異端児と言っている方である。しかし、この本は多少はその傾向があるが、通説的な見解に基づいてしっかり書いてある。その上、あまり、通常の教科書には書いていない憲法の歴史にも触れており、説明の仕方も平易になっているが、程度を落としていないので、高校生や中学生にも推薦できる実は名著であると思われる。勿論、大学の初学者にとっても十二分に参考になるものである。高校生の頃に(40年ほど前だが)このような本があったらと思う本で、憲法を知りたい社会人んもこの本は必読の本であると思う。2020/08/04