感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新父帰る
3
初代米国公使ハリスとオランダ人通弁詞ヒュースケンの生い立ちと来日の経緯が書かれている。ハリスの日米修好通商条約締結に向けた高い使命感には敬意を表したい。ハリスには「唐人お吉」のストリーが付きまとうが、実際はハリスの下に三日しかいなかったようだ。ヒュースケンは語学が堪能だったので、運よく通弁詞に採用された。暗殺という、非業の最期を遂げるが、身から出た錆の部分もあったように思う。小生としては日本の遣米使節がペリー提督の未亡人宅を訪れた場面が印象に残った。本書にはヒュースケンのご遺体の写真等貴重な写真を掲載。2018/02/16
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- 盲目的な恋と友情(新潮文庫) 新潮文庫