感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HH2020
6
◎ 新年度から古文書の勉強会で使うテキストが「筑前唐泊孫七物語」なのでその予習を兼ねて読む。明和元年、水主孫七は乗っていた船が東北地方の塩屋埼沖で難破し、太平洋を漂流した後ミンダナオ島に漂着した。土地の原住民に囚われ奴隷となってあちこち転売されたが、あるとき機転を利かせて主人の華僑の慈悲を得ることに成功しオランダ船で7年ぶりに帰国を果たした。当時は鎖国政策下にあったため孫七が見聞した経験は貴重な異国情報だったのだ。首狩りの習慣におびえたことなど興味深い話が詰まっている。新年度から原書で読むのが待ち遠しい。2019/03/15
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