感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
11
1599年生まれのクロムウェルと、1608年生まれのミルトン。ミルトンはクロムウェルの共和政下で外国語秘書官を務めたし、クロムウェルを讃えた詩も残しているが、二人の関係性は親密だったとは言えないらしい。また、クロムウェルの護国卿就任に対してはミルトンは批判的であったようだ。ミルトンは精神的・能力的に優れた人間による「独裁による善政」また所謂元老院のような機関に対しては肯定的であったようだが、同時に王政には批判的であり、時代的制約もあろうが、一言ではその政治的姿勢をまとめるのは難しい。読みにくい本であった。2025/03/27