目次
第一章 ピルの誕生 高用量ピルの誕生と副作用への懸念
第二章 ピルを巡る二重構造
第三章 低用量ピルの幕開け―早期認可を求めて
第四章 ピル承認への長い道のり
第五章 避妊法、いまだ「鎖国」状態
第六章 ピル承認を巡り激動の一九九七年
第七章 ピルほど難産だった薬はない
第八章 ピルと政治
第九章 ピルが承認されてからの二五年間
第一〇章 SRHRの今後―脅かされているSRHR
補遺 「これまで」と「これから」―道はまだ続く
著者等紹介
北村邦夫[キタムラクニオ]
群馬県渋川市生まれ。1978(昭和53)年 自治医科大学医学部卒業(第1期生)。大学卒業後は、群馬県庁に在籍するかたわら、群馬大学医学部産科婦人科教室で臨床を学ぶ。1988(昭和63)年から社団法人日本家族計画協会クリニック所長(2023(令和5)年10月末に閉院・相談事業は継続中)。2008(平成20)年 ヘルシー・ソサエティ賞受賞。2014(平成26)年 第66回保健文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mawaji
3
ピル承認までの44年間にわたる長い道のりに心血を注いだ北村先生が語る真実の事実の秘話の数々、ようやく認可かと思っていた矢先の「エイズが蔓延する」「性が乱れる」といった言いがかりとしか思えない横槍にもめげずに敢然と立ち向かう北村先生の雄叫びが脳内に響き渡るようです。反対勢力との攻防を鑑みれば、ピル解禁時のガイドラインのハードルの高さは今となってはやむをえない落とし所だったのかもしれません。OC・LEPガイドラインになってからはだいぶ敷居も低くなって、より実用的になっているのでは。北村先生、お疲れさまでした。2025/11/10




