内容説明
人を対象に医学系研究を行う場合には、その研究について倫理審査委員会の倫理審査を受けなければなりません。倫理審査委員会では、自然科学、人文・社会科学、一般の視点から、申請された研究の広義の倫理性(倫理的・科学的・法的妥当性など)を審査します。当然ながら研究者は、実施しようとする研究の倫理審査を申請する者として、倫理審査について理解していなければなりません。本書は臨床研究・疫学研究を行う研究者、特に医療現場で研究を行う医療職の方を対象に、倫理審査と申請の留意点等について解説したものです。各章はそれぞれの分野に精通する著者を選定しました。本書を参考にした研究者が、価値ある研究実績を残すことを切に望みます。
目次
第1章 臨床・疫学研究のススメ
第2章 倫理審査が必要なわけ
第3章 倫理審査委員会と事務局体制
第4章 審査申請書類の作成
第5章 審査の実際
第6章 臨床・疫学研究に関係する法令など
第7章 適切なインフォームド・コンセントとは
第8章 個人情報の取扱いに関する基礎知識
著者等紹介
飯嶋久志[イイジマヒサシ]
一般社団法人千葉県薬剤師会薬事情報センター長。1994年日本大学薬学部卒業。2007年千葉県薬剤師会薬事情報センター長
氏原淳[ウジハラアツシ]
北里大学北里研究所病院研究部副部長/薬剤部研究部業務担当副部長。研究倫理委員会事務局長。臨床研究適正運用管理室室長補佐。北里大学薬学部兼任教員。北里大学北里感染制御科学府兼任教員。1986年3月北里大学薬学部薬学科卒業。2022年8月研究部副部長(兼務)
内田直樹[ウチダナオキ]
昭和大学医学部薬理学講座(臨床薬理学部門)教授。昭和大学臨床薬理研究所副所長。1992年昭和大学医学部卒業。2014年昭和大学医学部薬理学講座(臨床薬理学部門)教授。昭和大学臨床薬理研究所(臨床薬理研究センターより改組)副所長
神里彩子[カミサトアヤコ]
博士(法学)。1996年3月慶應義塾大学環境情報学部卒業。2017年2月東京大学医科学研究所先端医療研究センター生命倫理研究分野/研究倫理支援室准教授(~現在)
佐藤愛美[サトウアイミ]
弁護士、薬剤師。四谷タウン総合法律事務所。第一東京弁護士会。日本大学理工学部薬学科卒業。明治大学大学院法務研究科修了。東京大学医学部付属病院薬剤部研修生修了。三菱自動車工業株式会社勤務。治験支援業務に関する専門家調査委員会委員等。現職:第一東京弁護士会労働法制委員会委員。第一東京弁護士会総合研修センター医事法研究部会部会員。日本薬剤師会臨床・疫学研究倫理審査委員会委員。日本大学薬学部臨床研究に関する倫理審査委員会委員。日本大学薬学部非常勤講師(「医療と法」担当)。株式会社ナノエッグ社外監査役。学校法人日本大学評議員等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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