出版社内容情報
肝疾患患者は医薬品の開発段階における臨床試験では除外される場合が多く、適切な投与量が確立されておらず、情報不足から、薬剤の投与は臨床経験と慎重な観察によるところが多いのが現状です。本書は医師、薬剤師が肝疾患時の薬剤投与にあたり、限られた少ない情報を適正使用の参考となるデータとして簡便にまとめ、各製薬企業の添付文書とMICROMEDEX社のDrugdex(種々の医薬品情報文献データベース)の情報を参考に代謝・排泄、肝機能低下時の投与量、使用上注意などに関してまとめました。なお、添付文書と報告文献の内容の異なる場合にはそれぞれを併記しています。
内容説明
わが国で初めての「肝機能と薬剤投与」の情報集。本書は肝疾患時の薬剤投与にあたり、現状の限られた情報で患者への適正な薬物治療の参考となるデータとしてまとめました。
目次
総論(肝機能と病態生理;医薬品の薬物代謝;薬物動態の変化;肝障害時の薬物動態の変化 ほか)
各論(肝機能障害時の薬物投与の一般的考え方;調剤・服薬指導時の留意点;肝障害時の薬剤投与上の注意点;繁用医薬品の血中濃度治療域一覧 ほか)
著者等紹介
石井公道[イシイコウドウ]
国立病院機構南横浜病院名誉院長
矢後和夫[ヤゴカズオ]
北里大学病院薬剤部長
佐川賢一[サガワケンイチ]
北里大学病院副薬剤部長
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