出版社内容情報
果たして「薬学」は社会からの要請に応えているのか? 本書は『月刊薬事』2001年1月号から4月号に連載された「薬学教育と社会」を大幅に加筆したもの。薬剤師による医療ミスの事例を端緒に、薬剤師の知識・技能・態度やその背景にある構造的な問題に鋭く切り込み、薬学のアイデンティティとその社会的役割を改めて問い直します。【編集担当者コメント】具体的なデータと豊富な事例をもとにした現状分析から、21世紀の薬学を展望する著者渾身の力作。薬剤師、研究者、大学教員、薬学生、薬学部を目指す高校生――薬学に関わるすべての人たちに読んでいただきたい一冊です。
内容説明
果たして「薬学」は社会からの要請に応えているのか?薬剤師による医療ミスの事例を端緒に、薬剤師の知識・技能・態度やその背景にある教育の構造的問題に鋭く切り込む著者渾身の力作。具体的なデータと豊富な事例をもとに、薬学の「アイデンティティ」を改めて問い直す。病院薬剤師、保険薬局薬剤師、研究者、大学教員、薬学生、薬学部を目指す高校生―すべての薬学関係者必読の書。
目次
薬剤師による投薬ミスはあるのか?
薬剤師の仕事は大きく変化している!
一般社会から高く評価される薬剤師とは?
一般社会から責任を問われる薬剤師とは?
いまの臨床薬学教育に何が足りないか?
薬学部卒業者・薬学研究科修了者はどこへ行くのか?
薬学教育のアイデンティティはどこにあるのか?
薬学教育改革
薬剤師国家試験はこれでいいのか?
薬学教育システムの改革
大学が社会に果たす役割は?
薬剤師と薬剤師会はどうあるべきか?
22世紀に薬剤師は存在するか?
著者等紹介
沢田康文[サワダヤスフミ]
九州大学大学院薬学研究院教授・薬学博士・薬剤師。1950年生まれ。1974年東京大学薬学部卒業、1979年東京大学薬学部助手、1980年薬学博士。90年東京大学医学部助教授(附属病院薬剤部)を経て、95年九州大学薬学部教授、2000年九州大学大学院薬学研究院教授。専門は創薬と育薬・医薬品適正使用を目指した薬の体内動態、薬効・薬理作用、副作用・毒性作用予測のための基礎と臨床応用研究
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