出版社内容情報
透析患者特有の薬物動態変化をもとに、最適投与方法を初心者にもわかりやすく、例題、演習問題を例示しながら薬効群別に投与設計の仕方を解説。データ編では、27薬効群、約530成分を投薬ガイドライン(白鷺病院における)として収載。臨床現場や調剤監査にも活用できる書籍です。【編集担当者コメント】弊社では、本年5月に「腎機能別薬剤使用マニュアル」(乾賢一、土井俊夫 編集)を発刊しましたが、予想を上回る反響があり、限られた分野の専門書としては珍しく3ヵ月を待たずに増刷しました。臨床医、薬剤師の先生からたくさんの読書カードをいただきました。概ね「科学的根拠に基づきコンパクトにデータがよくまとめられている」ということでしたが、「薬物動態特徴からの解説が欲しい」、「総論をもう少し詳しく」等の読者の要望も届いています。本書は「腎機能別薬剤使用マニュアル」と併せて、是非ともご利用されることをおすすめします。永年にわたる白鷺病院におけるTDM、臨床データ等に裏付けされたものです。
目次
総論(プロプラノロールとアテノロールの違いから知る薬物動態;腎不全患者に特徴的な薬物動態の変化;各種血液浄化法と薬物除去に影響する諸因子;腎不全患者への薬物投与法の基本)
各論(腎不全の合併症に用いる薬物;循環器用薬;抗菌薬;抗がん剤;中枢神経用薬、その他)