内容説明
天理図書館の豊富な蔵書に接した著者が、浄瑠璃本の出版過程に於ける近松の関わりから、座付作者としての近松論を構築。
目次
第1部 作者近松(作者近松門左衛門の生涯;芝居作者への歩み;近松と「三槐九卿」;「作者近松門左衛門」推考;近松の後悔―一番の瑾今聞くに汗をながす)
第2部 近松浄瑠璃(茨木屋幸斎一件と海音・近松―『山桝太夫葭原雀』と『傾城酒呑童子』の上演をめぐって;『日本西王母』をめぐる問題―改作と改版;『信州川中島合戦』―勘介の母の死;近松世話浄瑠璃における改作について;近松門左衛門と『世界』;『浄瑠璃文句評註難波土産』成立存疑)
資料紹介(「『国性爺大明丸』近松序」;『曾根崎心中』絵入り十四行本)
著者等紹介
大橋正叔[オオハシタダヨシ]
1943年大阪市生まれ。大阪教育大学卒、大阪大学大学院修士課程修了。大阪大学助手(文学部)、大阪樟蔭女子大学専任講師、天理大学文学部専任講師、教授を経て、天理大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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