内容説明
かぶき者・当代性・断片性・好色性・饗宴性・女方・見立て―七つの視点から迫る歌舞伎の本質。
目次
第1部 歌舞伎とはいかなる演劇か(カイミーラ歌舞伎;かぶき者の登場;当代性―時代の旬を描く演劇;断片性―ストーリーのない演劇;歌舞伎の生まれ故郷―好色と売色;饗宴性―飲み食いの中の演劇;女方―女優のいない演劇;見立て―登場人物にならない演技)
第2部 初期歌舞伎の諸相(『役者絵づくし』の研究―諸本紹介・成立年代考証・象眼;断片の演劇―歌舞伎と人形浄瑠璃;江戸の演劇空間―もう一つの劇場;色白の女方―今村久米之助の生涯;うわなりの開山 玉川千之丞―「河内通」とその演技;ボストン美術館蔵『江戸芝居町図屏風』―景観年代について)
第3部 資料紹介『役者絵づくし』解説・翻刻・影印
著者等紹介
武井協三[タケイキョウゾウ]
国文学研究資料館名誉教授、文学博士。1946年11月20日、京都に生れる。早稲田大学文学研究科(演劇専修)修士課程を修了。園田学園女子大学助教授、国文学研究資料館教授、総合研究大学院大学教授を経て現在に至る。その間、早稲田大学大学院演劇映像学科非常勤講師、ロンドン大学客員教授、コレージュ・ド・フランス訪問研究員などを歴任。主要編著書:『義太夫年表近世篇』(八木書店、1979年~1990年、共編著書、毎日出版文化賞を共同受賞)、『若衆歌舞伎・野郎歌舞伎の研究』(八木書店、2000年、著書、日本演劇学会河竹賞を受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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