内容説明
地中から出土する文字史料が語る古代社会。全国の発掘調査により出土した多様な墨書土器・文字瓦を読み解き、東アジア漢字文化圏での事例など、多彩な論点から古代社会を再現した最新研究。
目次
第1部 出土文字史料としての墨書土器・文字瓦(出土文字史料の歴史;データベースからみた墨書土器;墨書土器とは何か;墨書土器と情報伝達;飛鳥・奈良時代の文字瓦)
第2部 日本と東アジアの墨書土器(宮都の墨書土器;地方官衙の墨書土器;寺院の墨書土器;集落の墨書土器;韓国出土の古代墨書土器;中国の墨書陶器・墨書陶磁器;百済・新羅の文字瓦;出土文字資料と安南都護府の研究)
第3部 墨書土器の諸相(下総国府から考える人面墨書土器祭祀;仮名書き土器;墨書土器の文字;木簡と墨書土器が出土する遺跡;日本語学からみた墨書土器・文字瓦;生産からみた武蔵国分寺の文字瓦;刻書紡輪)
第4部 遺跡のなかの墨書土器(宮城県多賀城跡;千葉県山田水呑遺跡;静岡県伊場遺跡;石川県上荒屋遺跡(東大寺領横江荘遺跡)
京都府神雄寺跡(馬場南遺跡)
三重県斎宮跡
島根県青木遺跡
福岡県大宰府遺跡)
附 墨書土器ガイド(文字が書かれる土器―墨書・刻書土器の形と種類;古代の墨の種類と製作)
著者等紹介
吉村武彦[ヨシムラタケヒコ]
明治大学名誉教授。日本古代史
加藤友康[カトウトモヤス]
東京大学名誉教授。日本古代史
川尻秋生[カワジリアキオ]
早稲田大学文学学術院教授。日本古代史
中村友一[ナカムラトモカズ]
明治大学文学部准教授。日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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