内容説明
本書は感染対策に有用な分子疫学の解説がきわめてわかりやすくなされており、エビデンスに基づいた感染対策を行っていく上からも非常に有益かつ実際的な内容となっている。総論では、分子疫学的解析の基礎から具体的な実際の応用、さらに各論では学術論文を含めた各種耐性菌や生活環境菌、真菌類、空気・飛沫感染原因菌、経口感染原因菌、バイオテロ対策など、まさに効果的に感染対策を行う上で必須ともいうべき多くのことがらが具体的に解説されている。
目次
第1部 総論(分子疫学的解析の基礎;細菌の各種型別法 ほか)
第2部 実技(パルスフィールドゲル電気泳動の実際;パルスフィールドゲル電気泳動解析のトラブル対策 ほか)
第3部 感染経路別、病原菌種別各論(接触感染(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌;腸球菌他)
生活環境菌・日和見感染原因菌 ほか)
第4部 資料(本書掲載図の電気泳動条件一覧;GenePath Note(Bio‐Rad社社内資料)邦訳版 ほか)
著者等紹介
満田年宏[ミツダトシヒロ]
横浜市立大学医学部附属病院臨床検査部講師。1958年神奈川県平塚市生まれ。1989年横浜市立大学大学院医学研究科修了(医学博士)。1989~91年米国ノースカロライナ大学内科客員研究員。1991~94年横浜市立愛児センター小児科副医長。1994~98年横浜市立大学医学部附属病院臨床検査部助手。1998年~同講師。2000年~同病院感染対策チーム(ICT)リーダー。臨床微生物学、病院感染管理学、小児感染免疫病学を主体に研究を続けている。厚生科学研究耐性菌ならびにNICU部門サーベイランス事業研究班協力研究員、厚生労働省医薬安全局安全対策課主催院内感染対策主管課長会議招請講師。日本臨床検査医学会認定臨床検査専門医、日本小児科学会認定専門医、日本感染症学会認定専門医、日本感染症学会推薦ICD制度協議会認定ICD、日本リウマチ学会認定専門医、日本リウマチ学会登録医、日本アレルギー学会認定医、日本医師会認定産業医
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。