福音館創作童話シリーズ<br> ふわふわ―白鳥たちの消えた冬

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福音館創作童話シリーズ
ふわふわ―白鳥たちの消えた冬

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  • サイズ A5判/ページ数 145p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784834080292
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

著者等紹介

中山聖子[ナカヤマセイコ]
1967年、山口県防府市生まれ。広島女学院大学文学部卒業。家事と育児のかたわら小説や随筆を書き、文学賞や雑誌への投稿を始める。2004年「夏への帰り道」で小川未明文学賞を受賞、これをきっかけに、児童小説を中心に執筆するようになった。2007年「チョコミント」でさきがけ文学賞、2008年「コスモス」で角川学芸児童文学賞をそれぞれ受賞

尾崎眞吾[オザキシンゴ]
1944年、山口県徳山市(現・周南市)生まれ。カンザス・フォートヘイズ州立大学の大学院・美術学部修士号を取得。イラストレーターとして国内外で幅広く活躍し、個展多数を開催。1972年、カンヌ・フィルムフェスティバル銀賞を受賞。切手デザインを多数手がける。2009年、第14回山口県文化功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おはなし会 芽ぶっく 

12
著者の住む町で2011年に実際におこった事をもとに書かれています。小学5年生の香枝の住む町には、白鳥たちのいる湖がある。ある日、一羽の白鳥が死んでいるのが発見される。鳥インフルエンザだった。近くの養鶏場や人間への感染まで心配される中、白鳥たちの殺処分が決定されてしまう。あまりにも重い決断…。胸が締め付けられるおもいがするが、人間と自然の共生を考えるおはなしでもあります。2020/03/22

たんぽこ

4
2011年、山口県宇部市の常盤公園の中心にある常盤湖で飼育していた黒鳥が鳥インフルエンザに感染して死亡。同公園で飼育していたハクチョウ322羽、ガン14羽、ペリカン2羽が殺処分された史実を題材にした物語。登場する小学生たちとその家族が丁寧に描かれていて人間ドラマとしても読み応えがありました。「べんり屋、寺岡」シリーズも良かったですが、本作も泣かされました。2017年に白鳥飼育が復活した記事を、常盤公園HPで読みました。悲劇の後も、白鳥は市民に愛され続けているのですね。2020/02/15

読書国の仮住まい

2
小学五年生の香枝。 彼女の住む町には湖があり、たくさんの鳥が住む。 白鳥に黒鳥、ペリカンにガン、カモにサギ。 海鳥のユリカモメまでいる。 香枝の父は腕が良いと評判の高い獣医。 そんなある日、湖のカモが死体で見つかる。 そして鳥インフルエンザに罹患していたことが判明、湖の白鳥は全て殺処分となる。 クラスメイトからは獣医なのだから助けられたのではと責められる。 決断を下した人、鳥の世話をしていた人、作業に関わった人、見ているだけしか出来なかった人。 それぞれの思いや痛みがある。 著者の住む町で起きた実話が元。2022/08/19

ukulele o kikitai

1
香枝のお父さんは、白鳥の繁殖や飼育で有名な獣医さん。ふだんから、決して動物を裏切ってはいけないと言っていたのに、湖の白鳥が鳥インフルエンザにかかったため、すべての鳥たちを殺処分しなければならなくなってしまいます。 テレビに出てくる占い師にコントロールされ、とんちんかんな毎日を送るお母さん。香枝のお父さんを非難するクラスメイト。殺処分に関わらなければならない親をもった子どもたち・・・。 実際の出来事をもとにした創作物語とのこと。 命とはなんなのか、深いテーマをやさしい文章で読ませてくれます。 2013/11/18

ゆうわか

0
「うっとりしに行こう」「うん、うっとりしよう」と言い合って、家から自転車で五分もかからないこの湖にやってきては、ただの白鳥の赤ちゃんをながめてすごした。 人の手からエサをもらっている動物を絶対に裏切っちゃいけないんだ。2018/05/18

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