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内容説明
あれから約十年―アルセイフの王宮で王弟・フェリオの子供・アスティナとリグルスの教育係を任されているシアは、二人を捜して王都・セイラムを駆け回っていた。やんちゃな二人が城を抜け出すのはいつものことだが、今回は養父のムスカ司祭がフォルナム神殿から訪れる大切な日。王宮ではささやかなお茶会の準備も進められている。慌てるシアだが、そこで思いも寄らぬ人物と出会い―?王宮騎士団の迷(?)コンビ・ライナスティとディアメルや、北方民族の美しき守人・シルヴァーナと、ラトロアの剣士・ハーミットのその後など、本編では語りきれなかった、キャラクター達の“過去”や“未来”が明らかに。
著者等紹介
渡瀬草一郎[ワタセソウイチロウ]
昭和53年型横浜生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七月せら
14
あれから10年の月日が流れ、それぞれに幸せな日々を過ごす面々がとても微笑ましい。久方ぶりにその同志とも呼べる一同が集う1日の様子を描きながら、本編では詳しく語られなかった人物達のこぼれ話に焦点を当てていく読ませ方がとても素敵。個人的にはずっと密かに気になっていたライナスティの過去のあれこれと、密かに大好きな某かぼちゃの足跡を見られたのが大満足です。2020/08/27
シータ
7
空鐘の外伝、後日談といった内容でしたが、すごい満足できました。とりあえずハーミット報われてよかったわ。ブラドーとソフィアの話は2828しっぱなしでしたわw ベルナルフォンの悲しい過去とかライナスティの武勇伝とかもあり面白かったです。本当にこの作品に出会えてよかったし、いつまでも読んでいたい作品でした。2015/10/28
和尚
6
最終巻の後の短編集。これまた柔らかい。味のある主役級脇役達の過去が描かれてます。再読の一気読みやから、よけいになんか余韻が来る。良い終わり方をしてる。2010/07/17
nas
5
ライナスティの話がよかった2020/11/08
じお
5
★★★☆☆ 再読。空の鐘が響く惑星での人々の甘やかな日々を描く後日談を含めた短編集。本編が割と穏やかなのにも関わらず更に甘めの内容のエピソードが多く、また出演キャラ達のその後が大体分かり尚且皆幸せになっていて、ハッピーエンドという言葉がこれほど似合う作品もない。本編中謎だったところも大体保管され、短編集ながらシリーズ完結に相応しい出来。強いて言えばシズヤ達がどう生きたのかも触れてほしかったというのは贅沢かな。2020/04/22