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内容説明
今日も閑古鳥が鳴く付喪堂骨董店。ごくまれにやって来る客も無愛想な少女のあやしい接客に回れ右をしてしまうのだ。だが、奇妙な事件だけはほっといても舞し込んでくる。不思議な力を宿した『アンティーク』を求める人たちは後を絶たないのだ。映した世界の音を消し去ってしまう鏡『明鏡』、被せるとまったく同じもう一人の自分が作れる仮面『マスカレード』―。一見すると便利なものでも使い方を誤れば大変なことになったりする。彼らは『アンティーク』に飛びつくのだが…。あなたならこの不思議な品をどう使いますか。
著者等紹介
御堂彰彦[オドウアキヒコ]
『王道楽土』で第7回電撃ゲーム小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
37
どんどん毒が増しているというか、シリアスで怖い世界になっていく。「アンティーク」の魔力に取りつかれた人々。欲望がむき出しになってしまい、結局自分の身を滅ぼす・・・。道具は使う人次第だということがよくわかります。2015/07/23
ううち
26
1巻より読みやすくなった気がします。『マスカレード』はなんとも恐ろしい。アンティークは使い方次第で良くも悪くもなりそうですが、どうしても楽な方へと行ってしまうものですね。ホラー続きでしたが最後の咲ちゃんのお話は可愛らしくて和みました。2015/11/17
しぇん
22
再読。一巻同様最後のお話し以外はアンティークに心奪われた人達が犯してしまう事件などを取り扱ったお話。最後はラブコメ成分多めの甘い話と構成変わってないですね。「化粧」のお話はクールぽいけど天然なヒロインの心のうちが一杯見えるのが微笑ましくて良かったです。「静寂」のアンティークに心奪われてしまったものが結局無くしてしまったものも、中々救いが無い話だったなと2023/01/18
中性色
20
今回印象に残ったのは1話目。内容というよりはこの作品の方向性というか、前巻はなんだかんだでラストは何とかなってたものが多かったので、この作品、しいては全体で方向性というか、必ずそうなるわけじゃないんだよというのを印象付けて、読者に先の見えなさをうまく与えられている気がする。まぁ、構成は前巻と同じく最後にだだ甘なやつをぶっこんできてうまく中和させられてる。まぁ、そのせいかこの4章目のやつだけ集めて読みたいと思うこともあるけど。2015/10/10
END
15
前巻よりホラー色強め!!「ヴィジョン」に翻弄され悩む刻也、咲の謎の片鱗が見えたりと物語が動きだし始めた感じかな。『死目』ではちょっと特殊能力バトルっぽくなってるけど、このままそっち路線にいかなければいいんだけど。暗い雰囲気の話が多かったから、最後の『化粧』がやたら際立っていた。無表情、無愛想って言われてる咲の心の葛藤が凄〜く可愛い♪毎回ラストはラブコメ展開で2人の仲が進展してくのかな〜?2014/03/10