電撃文庫 オオカミさんと七人の仲間たち

沖田 雅【著】

アスキー・メディアワークス（2006/08発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 344p／高さ 15cm
• 商品コード 9784840235242
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

大神涼子、高校一年生。子供も怖がる凛々しい目。笑うとのぞく魅惑的な犬歯。胸はないけど、とっても美人（？）でワイルドな女の子。赤井林檎、高校一年生。小さい背に、かわいらしい容姿。腹黒いけど、見た目だけは天使のような女の子。通称、赤頭巾ちゃんとおおかみさん。知る人は知っているが、知らない人はまったく知らないという微妙な知名度を誇る二人（＋ヘンな仲間たち）が、やりたい放題好き放題に世直しのため戦う！そんな熱血人情ラブコメその他色々風味な物語のはずです…これは。沖田雅の期待の新シリーズ、スタート。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[スズ]

マンモス校の御伽学園には、学生を助けて貸しを作り、困った時にはその学生から借りを返して貰う御伽銀行という組織が存在した。御伽銀行に所属するワイルドで男らしい性格の少女・大神涼子は、ある日突然気弱でヘタレな視線恐怖症の少年・森野亮士に告白されてそれを断るが、彼が突然御伽銀行に入る事になってしまい……。喧嘩が強く学園でも恐れられる涼子でしたが、彼女は強くなろうと必死に足掻いていて、可愛い物が大好きで照れ屋な普通の女の子である事を見抜いた亮士と、視線を感じなければ男らしくなる亮士を徐々に意識する涼子が素敵でした

2017/05/08

[まりも]

童話を元にしたラブコメ。突出した面白さはないがちゃんとしたラブコメ作品としての完成度は高い。強気だけど本当は誰よりも女の子らしいオオカミさんとヘたれでコミュ障気味の亮士くん。二人のギャップが出た時がすごくいいですね。他のキャラクターもそれぞれ個性的だし物語の内容は平凡だけどキャラの魅力で読ませるタイプの作品でした。アニメ久々に見たくなった。

2014/01/03

[Yobata]

童話をモチーフにした学園ラブコメ作品。学園のお助け集団みたいな話が多いが、この作品は｢貸し借り｣を前提とした御伽銀行というお助け集団の話。この設定はなかなかシビアで面白いと思う。地の文章も御伽話(昔話)風になっているので、若干クセがあり慣れるまで難しく感じる所もあった。ヒロインの大神さんのピュア度はハンパないでしょ？(笑。

2012/10/21

[わたー]

見た目は往年のスケバンのような改造制服を着こなし、腕っぷしでトラブルを解決していく舞踏派な一面から、オオカミさんと呼ばれ恐れられているヒロイン、リョーコさんが、目立たない存在であるリョウシ君に告白されるところから始まるラブコメ。ラブコメ要素に加えて、独自性と変態性を強くした童話モチーフの登場人物に、「恩」の貸し借りによる生徒の互助を掲げる組織「御伽銀行」という外連味溢れる設定。そのすべてが絶妙に噛み合って非常に面白い。

[giant★killing]

内容は御伽学園の御伽銀行と呼ばれる助け合いの貸し借りを取り扱う組織に所属している男勝りな大神涼子(オオカミさん)と、そんな彼女に恋心を抱く極度の視線恐怖症の森野亮士を中心とした古今東西の童話や昔話をベースにして作られた物語。とりま竜宮の女を娶るためには生死(精子)をかけなくちゃいけないらしいです(浦島太郎ってそんなお話だったか？w)。乙姫さんの性欲マジ強すぎで浦島さんに同情しました^^;。P316「涼子さんを仕留めるのは……おれだ」亮士くん無茶苦茶格好良いな(ヘタレには見えない)^ ^。次巻も読まなきゃ。

2015/06/02