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内容説明
キーリとハーヴェイとラジオの兵長は、行方不明のままのベアトリクスの手がかりを探すため、教区境のバーに滞在していた。ある日、ラジオの様子がおかしい事に気づき、修理屋に持ちこむと「そろそろ寿命かもしれない」と言われる。とにかくラジオを直すため、キーリ達は古い部品が残るという鉱山区に向け、旅立つ。ハーヴェイの“核”にも異変が起きており、今までに手に入れてきた大切なものが一つずつ剥がれ落ちていく不安をキーリは拭えずにいた。『もう何もいらないからずっとこのままでいたい』そう願うキーリ。しかし…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおでん@やさどく管理人
21
展開は暗くなっていき、嫌でも「終わり」を感じさせるようになってくる。自分が思っていたことを、作中でもキーリが涙ながらに語っていた。大事なものと別れるつらさを知っているから、残る数少ない大事なものを一生懸命守りたいだけなのに。すれ違い、むしろ余計に悪くしている気がする。でも何もしないと後で必ず後悔する。ついに次は最終作・上下巻へ。2015/10/14
ひなた*ぼっこ
11
面倒臭いのは変わらないけど、かなり表面的にも優しくなったハーヴェイと一緒に旅できるの嬉しい。動くラジオ塔が素敵。犬扱いするなって怒るタテガミが可愛い。犬じゃん。核が腐食作用あるなんて聞いてない。ますます終わりに希望が持てなくなる設定いらないよ。2019/03/12
まいまい
6
再読。巻を重ねるごとに切なさが増す。兵長…。新キャラも登場。2020/05/31
みやち🐹
5
再読。出会いと別れを繰り返す3人の旅。兵長の不調から旅の終わりが見えてきてしまうんですよね。ボケてる様子も愛おしいけれど、やっぱり保護者らしくガミガミと文句を言う姿を見ると安心します。鉱山区で出会った助手とタテガミも好きです。冒涜にも似た行為をされ、それでもその身と思い出を糧に生き続ける彼らの姿こそが局長に残せた唯一の愛の形なのではないでしょうか。そう願ってやみません。レトロ好きとしてはラジオ塔の存在そのものがたまらなく好きなんですけどね。本当に素敵。2018/12/29
星野
5
全体的に哀しいというか切なかった。前からだったけど、この巻は特に難しい問題を取り扱っているなぁ、という印象。ハーヴェイとキーリがお互いに感じている愛故にこのままじゃいられない現実がある。兵長、タテガミの話も胸が苦しくなった。最終巻を読みたいけど、読むのが怖い感じかも。2009/09/22
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