内容説明
お金を返してもらうために電話し、怒鳴られ、脅される。そんな“日本一つらい職場”で働く督促OLが見た、濃すぎるお客さまの濃すぎる事情とは!?処女作『督促OL修行日記』(文藝春秋刊)が大ヒットした著者による、ためになって考えさせられる人間観察4コマエッセイ!
目次
第1章 今日も怒られてます(貸せない理由と借りたい理由;督促というお仕事;友達から借りて返します)
第2章 濃すぎるお客さまの濃すぎる事情(内緒で借金をする人々;お金持ちほどこわい借金;彼氏にみつぎ、旦那にみつぎ、息子にみつぐ女たち)
第3章 もうお金にふりまわされたくない!(借金男子の見抜きかた;優しさを作るのはお金である;借金を呼ぶモノたち)
第4章 それでもお仕事は続く(借りるときには利息に注意!;借金のはじまりは人間関係;信用(クレジット)は誰がために?)
著者等紹介
榎本まみ[エノモトマミ]
新卒で信販会社に入社し延滞顧客への督促を行うコールセンターに配属される。クレジットカードの回収部門にて300人のオペレーターを指示し年間2000億円の債権を回収するまでに。督促業務の地位向上を目指して活動中。現在も某金融機関のコールセンターに勤務中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えちぜんや よーた
108
"10の『信用』があれば100のお金を集めることができる"(「ゼロ」 堀江貴文 P146より引用)。本書では、逆にその『信用』を失ったときのリスクをコールセンターの現場から説いている。"信用は価値やメリットとも言い換えることができるかもしれませんが、信用度が高ければ高いほど、困ったときに周囲が助けの手を差し伸べてくれます"(P109)2013/11/29
藤月はな(灯れ松明の火)
73
現金払いが一番、信用できるが、それ以外のお金の使い方について知らないといけないと思い、勉強として読みました。リボ払いの落とし穴や少額でも延滞が続いたりすると信用がなくなるという身近な話から借金しやすい人間の見分け方やご祝儀などの人間関係で借金せざるを得ないという意外な話も知れます。しかし、推しを断りづらい人がキャッチで長時間も拘束された挙句にドロンされそうな高額ローンを無理矢理、組まされそうになる話って結構、あるんだ・・・((((;゚Д゚))))特に元本と利息の関係性、延滞手続きの手順は重要なのでメモ必至2018/09/11
糜竺(びじく)
45
督促のコールセンターに新卒で入った著者が、督促において起こったエピソードや、為になるお金に関する話を記した一冊となっています。お金との上手な付き合い方、利用の仕方が分かりやすくのせられていて、勉強になりました。あまり知られていないカードの仕組みや、ブラックリストと呼ばれる信用情報について、そして本当にお金に困った時にどうすればいいかも詳しく書かれていました。四コマ漫画もあり、そこでは何度かクスッとさせられました。読んでいて、つくづくお金との付き合い方は、きわめて人生を左右する事がよく分かりました。2015/09/05
山田太郎
45
前職が同じ借金取り(今は違う)だったんで、けっこうおもしろく読む。自分は10人くらいの女性のとりまとめ役だった。どちらかといえば女性の方が攻撃的だった記憶がある。たしかにお金ないと心もすさむよなと。ということで好きな言葉は金持ちけんかせずだったことを思い出した。2013/10/22
tomi
43
「督促OL」N本さんの2冊目の本。お金の悩みは一人で溜め込みがちで、家族に内緒で借金をしている人はかなり多い。コールセンターは相談窓口でもあるのに、督促から逃げていては結果的に損をする。特に若い世代で冠婚葬祭や人づきあいのために借金する人が多い(キッパリと断れない人がお金に苦しむんですね…)。返済に困った時の対処法等々お金や借金のあれこれをマンガを交えてわかりやすく書かれていて、副題通り面白くためになる一冊です。2014/01/29