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内容説明
第一のテーゼは“憧憬”!永野歩は自分とは真逆の、万能の弟のせいで日の当たらない人生を過ごしてきた高校生。初恋のクラスメイト・遙菜に、なけなしの勇気を振り絞り告白したものの見事に玉砕してしまった。だが、すっかり世を諦めていた彼の前に現れた美貌の上級生・ルーメによると、歩は滅亡する未来の地球を救う“救世主”だという!五人の少女と恋をし、心を通わせ、五つのテーゼを手中にしたとき歩は真の力を発揮する。まず一人目に落とすべくは、―今しがた失恋したばかりの遙菜!?歩の戦い(恋)が始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K
18
中二病きたぁぁぁぁ!!!!バトルないのに救世主の話って珍しくないですか??!wwとっても面白くておすすめできます!!2014/12/02
昼沢異世界
15
★★★☆☆ あれ。なんだ、この読了感。どうしてこれほどまでに目頭が熱くなっているのか。すっごく不思議な気持ちなんだけれども。完全に地雷を踏み抜いたつもりだったのに、九回裏で一転して走者一掃のスリーランヒット、みたいな。うわ。なにそれ。あせる。それは例えるなら戦争映画で右腕が吹き飛ばされていることに数秒遅れて気づく兵士の心境。あぁ、なんだかなぁ、と。切に思う。とりあえず、ただ、純粋に続きが非常に気になった。それにしても主人公、一皮むけたなぁ。あんたかっこいいよ。「それ」はもう、哀愁漂う立派な背中じゃないか。2013/08/10
光心
9
全てにおいて優れた弟にコンプレックスを持つ中二病の兄が、世界を救うために5人の女の子を恋に落とす話。の1人目。 久々にまっとうな青春っぽい小説でした。最近のラノベってやたらラッキースケベとかそういうある種不純なものが多い中、ああいう純粋さが眩しく思えます。 最初はダメダメな主人公も一歩づつ成長しているようで、最後のほうは普通にかっこよかったです。間違いなく主人公は変われただろう。 次巻いつかな?2013/09/23
シュエパイ
9
臆病さに閉じこもった救世主の少年が、胸に痛みを刻み込みながら人と関わり、世界を救おうとしていく物語でした。憧憬の少女は、ほんわか朗らかで、どこか変で、でも愛おしい関係の子だったなぁ。この物語の最後に、もう少しだけ記憶の欠片を取り戻してくれたらいいな。次のテーゼは敵対かぁ、どんな風なお話になるのかな。2013/06/30
シンヤ
8
いろいろと矛盾点はあるが、すっきりとした読み口かな。主人公は卑屈すぎて見えてくるまでぐんにょりだけど、総合的な読み口としてはすっきりとしてた方かな。ちょっと足りていないところと斜めから持ってくる展開は実にそれらしいけど、手堅く纏まっていたかなと思います。そこそこ飛んでいたけど、これと言った突き抜けた感じではなかったかな。でも悪くない作り、落とし方としても好感触かなと。あとは残りのテーゼをどうするかかな、1巻目としてはまずまずな作り。突っ込みどころは多いけど、そう悪くは無い。印象は薄口な感じの読了感かな。2013/06/30