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内容説明
1912年、ロンドン。役者を目指す青年クインシーの周囲で、連続して不審な殺人事件が起こる。すべては30年前の吸血鬼事件に端を発すると気づいたクインシーは、自らの出生の秘密に迫っていく。「切り裂きジャック」事件、そして300年前のエリザベート・バートリ事件。すべてがつながったとき、恐ろしい事実が浮かび上がる―。『ドラキュラ』の子孫によるゴシック・ミステリー大作。
著者等紹介
ストーカー,デイカー[ストーカー,デイカー][Stoker,Dacre]
執筆家。ブラム・ストーカーの甥の曾孫にあたる。『新ドラキュラ』の執筆後、『Dracula meets Stoker』と題したドキュメンタリー映画を監督・プロデュースした。現在、米国サウス・カロライナ州在住
ホルト,イアン[ホルト,イアン][Holt,Ian]
脚本家、吸血鬼研究家。幼少時よりドラキュラとベラ・ルゴシに興味をもち、1972年ノンフィクション作品『IN SEARCH OF DRACULA』の脚本を執筆する。米国ニューヨーク州在住
番由美子[バンユミコ]
英語・フランス語翻訳者。1975年生まれ、東京大学文学部卒、パリ第3大学通訳翻訳高等学院(ESIT)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
96
ご先祖様の作品をこんなに壊してしまっていいの!?切り裂きジャック事件を絡めたり、ブラム・ストーカーご当人まで登場させて、やりたい放題暴れまくりのストーリー。綺麗ごとの世界を排したかったのかな。子孫だから「公式新作」と言えるのだろうが、2次創作という言葉の方がふさわしいと思う。とはいえ、エンタメ性が高くて先へ先へと読者をひっぱる。下巻でどう収束するのか楽しみだ。2017/08/15
詩歌
19
「吸血鬼ドラキュラ」の後日談。キリスト教影響下のヒロイズムは、男性陣を縛り付けて不幸に浸らせている。権力と不死者の呪いは、むしろ自由な発想と生き方を与えている。彼は本当に滅びたのだろうか? 妖艶な男装の美女が、来し方を語る。職業夫人が、貞淑な妻の道を選んで夫を支えた年月。対して失った誇りを取り戻そうと力強く足掻く男達の、頓珍漢な言動。そして不死者の孤高。面白くて止まらない!2014/10/30
Alex
14
欧米での評判が酷いので、余り期待をしないで読み始めたのですが、それなりには面白かったです。やっぱり公式続編としてはちょっと軽いかな~と。ジョナサンやセワードやホルムウッドやヴァン・ヘルシングの余りの変貌ぶりにびっくりです。何でこんなになっちゃったの~?続きが気になるので下巻へ進みます。2013/06/01
Dai(ダイ)
11
よくもこれほどまでに面白そうな話をつまらなく語ることができるものだと感心する。2017/10/06
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
9
**吸血鬼・上巻**感想は下巻でまとめます。2013/10/28