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内容説明
佐藤春夫、遠藤周作、柴田錬三郎から、石原慎太郎、新倉イワオ、稲川淳二まで―。戦後日本の怪談シーンを妖しく彩った、懐かしの怪奇名作の数々を集大成。今を生きる日本人の原点が、ここにある。
目次
怖い・凄い・不気味な(平山蘆江)
怪談(火野葦平)
霊三題(阿川弘之)
かくて怪談あり(北村小松)
青年幽霊の来訪(矢田挿雲)
私は幽霊をみた(牧野吉晴)
幽香嬰女伝(佐藤春夫)
ある寝室(富沢有為男)
私の霊界肯定説(徳川夢声)
不思議といえば不思議な話(池田彌三郎)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
39
いろんな方の幽霊談。一番怖かったのはやっぱり稲川淳二さんのお話。以前テレビで見たことのあったお話でした。新倉イワオさんのお話は切なかったです。柴田錬三郎さんのお話は、石屋の娘さんが気の毒で、そして佐藤嘉久夫は酷いと思った。2020/07/24
HANA
30
昭和の著名人たちが幽霊との関わり合いを描いたアンソロジー集。年齢的に後半の数々、中岡俊哉や新倉イワオが懐かしくてよかった。あなたの知らない世界、もう放送されないのかなあ。特筆すべきは稲川淳二「生き人形」が収録されている事、ネットでも読んだけど細部がまた違っていて、嫌な怖さが存分に味わえる。他にも三浦朱門と遠藤周作の幽霊体験だとか、佐藤春夫の心霊体験等バラエティ豊富。他にも幽霊肯定説や幽霊の実験等、霊というものに紳士に取り組んだ作品も多い。現在とは違い社会にそういうものを受容する余裕があった時代の話である。2012/08/27
ちくわん
22
2012年8月の本。昭和の著名人(たぶん)が、「幽霊を見た」体験を語る。他書からの寄せ集め感は否めない。幽霊が近頃では不思議で怖い存在ではなくなりつつあるような気がする。が、実際、自分の所に、と想像すると真夜中トイレにいけなくなる。読んだ季節が悪かったかも。2021/05/16
澤水月
11
戦時〜戦後混乱期から90年実話怪談ブーム直前までの著名文化人たちによる怪談集。水木翁が若々しく鼎談していたり石原慎太郎が特攻生き残りや沖縄の老婆から聞き取った哀感溢れる怪談に驚き(本来作家なんだなぁ…)。戦後もう70年石原も出征世代でなく様々な話を聞いたのかと改めて思い今に繋がるのかと。三島がイタコに下ろされたり多士済々。最早古典、生き人形のかなり古い基本形?が他作品と少し離れポーンとあるように思ったが90年発表だったのか!もう二昔半前。解説までよく読めば解るが出来れば作品ごとに発表年をつけてくれたら完璧2014/07/12
馨
11
私の周りで怪奇現象が起きたとしても今までよりほんの少しだけ恐怖心が和らぎそうな気がした。亡くなられた方が生きている人間に何か伝えようと現れるなら聞いてあげたいし、私もたまに亡くなった祖父の夢を見るが祖父が会いに来てくれたと思うと寂しさが少し和らいだ。先の戦争で亡くなられた方々が世界中でいまださまよってらっしゃるとすればもっと勉強して知らなければ浮かばれないです。三島由紀夫さんの幽霊、話してみたいなぁ…(笑)きっと難しくて理解出来んことを淡々と述べられるんでしょう。2013/09/01