内容説明
著者初の山岳作品集。柴田錬三郎賞受賞作『神々の山嶺』のスピンオフ作品を単行本初収録。
著者等紹介
夢枕獏［ユメマクラバク］
『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク＠灯れ松明の火
79
おそらくこれは《呪》なのだ。新刊が出れば飛び付いてしまい、サブタイトルに「山岳短編集」と有るだけで『神々の山嶺』想い浮かべ、いそいそと手にしてしまう。後書きで今年６１歳になったと書く著者。私の持つ『幻獣少年キマイラ』ソノラマ文庫版は１９８２年発行。完結どころか、未だに大風呂敷を拡げゆく物語を追って、すでに３０年！これは『夢枕獏』という強力な《呪》なのだ。「ことろの首」「鳥葬の山」「歓喜月の孔雀舞」既読作品を新鮮な気持ちで読みつつ、恒川光太郎さんならば、この世界をどう描く？と、夢想してしまう。→続く2012/07/03
ぶんこ
56
本格的な山岳小説が読みたかったので、ちょっと期待はずれでした。 不思議というか幻想というか、苦手でした。 かなりの斜め読みをしました。2015/11/22
そうたそ
41
★★☆☆☆ 夢枕さんの山岳小説といえば、「神々の嶺」が代表的な作品として真っ先に浮かぶが、本書はその「神々の嶺」のスピンオフ小説を含め、数々の山岳小説の短編を収録した作品集。正直なところ、思っていたような山岳小説ではなかった。もっとストレートな山岳小説を読みたかったのだが、ここで書かれているものは大半が山岳もの＋幻想小説といったような内容。いつも通りの夢枕さんの作風であることは確かなのだが、実際に登山もされている夢枕さんが書いたストレートな山岳ものも読んでみたかったなという気はしないでもない。2014/08/22
柊龍司＠中四国読メの会＆読メ旅＆読食コミュ参加中
34
著者初の山岳短編集ということだけど、『神々の山嶺』が好きな私としては待ってましたという感じです。でも、それ以上に夢枕獏の伝奇小説が好きな私は「山を生んだ男」「夢幻彷徨記」「歓喜月の孔雀舞」がお気に入りです。2012/06/21
トムトム
31
本格的な山登りをしたことがないのですが、深山幽谷で一晩過ごせば何か起こりそうな気はします。一人じゃ怖くて出来ないけどね！夢枕獏さんの想像力がすごい１冊でした。怪異好きにおすすめです。フォッサマグナと人間がお話するんですよ。フォッサマグナさんが可愛らしい若い女、なんなら幼女の神様なような気がしてくるんですよ。どういう発想と表現力なのでしょう。すすごい！2021/09/14
