メディアファクトリー新書<br> 東京 消える生き物 増える生き物―23区にハヤブサが!?都市に栄える「野生の王国」の実態。

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メディアファクトリー新書
東京 消える生き物 増える生き物―23区にハヤブサが!?都市に栄える「野生の王国」の実態。

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784840143462
  • NDC分類 482.136
  • Cコード C0245

内容説明

いまや東京からは数百種の生物が姿を消そうとしているが、一方で、都会の環境に逞しく適応する動物たちも増えつつある。新宿の高層ビル街でハトを狩るハヤブサ、行動力を駆使して23区に繁殖するハクビシン、排気ガスに強い街路樹を住拠にするアオスジアゲハ…。その実態を知れば、大都会の姿がガラリと変わって見えるだろう。都市に栄える「野生の王国」を描く驚きの報告書。

目次

序章 生き物を見れば街がわかる
第1章 大都会で生き残るには
第2章 東京を狙う来邦者
第3章 しがみついた都心
第4章 野生の王国・江戸
第5章 それでも街は生きている

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shigoro

9
都心が戦後の焼け野原から発展していくにしたがって、住んでいる動物達も環境の変化に追われるハメになる。適応できた動物たちが幅を利かせ、出来なかった動物達は淘汰されていく。そこらへんは自然の摂理と何ら変わりない。そのまま=自然ではなく、絶滅しないように人が手入れをして動物の保護することも自然の一部。今大量にいるカラスも増えすぎるとどうなるか分からず、動物達も一寸先は闇なのかもしれない。 2012/07/24

ヴェネツィア

8
 人間の手を加えずに、自然のままに任せることが自然保護だとばかり思っていたが、かならずしもそうではないことを知った。また、自然保護といった時にどのような状態を目指すのかがいかに困難であるのかもよくわかった。  さらには、西洋と日本の自然と人間の向きあい方の違いにまで論究されており、環境問題を考えるには格好の良書である。2012/02/02

yamakujira

4
東京にしぼった環境分析が興味深かった。自然保護を謳うと、どうしても「自然とは何か」という本質的な問題が壁となるんだな。よく遊ぶ郊外でも、里山保全と言いながら、サンショウウオが産卵する湿地を潰して田んぼにして、日当たりが悪いからと斜面の林を伐採して、景観が悪いからと林縁のマント植物を刈り払うのを見ると愕然とする。イメージとは違う結果になろうとも、人間がいなくなった世界こそが自然なんだろうなぁ。でも、照葉樹林より雑木林の方が好ましいと思うのは、純粋な自然よりも生物多様性を求めるからだろうね。 (★★★★☆)2015/05/07

まんじぃ

2
生態系の復元を行う際に最も重要で最も悩ましい問題は、復元する対象をいつの生態系にするのか、どの程度が望ましい状態なのか、ということだと思う。いま世界中で行われている自然保護活動はこの問題をどう設定しているのだろうか。 札幌ではカモメが営巣し始めているけれども、この影響がどう出てくるのか個人的に注目している。2012/01/12

かば◎

1
東京から1時間、まだ若干の山野が残っている町に住んでいると、まさに書かれていることと同様の変化があったり、あるいは過去の変化として書かれていることが現在進行形だったりもする。外来種(の一部)はニュースとしても大きく扱われることがあり、それはそれで「一つの問題」ではあるものの変化の一部に過ぎず、国内移入種の問題、在来種の増減、その背景の環境変化など含め俯瞰する必要があることを再確認。2016/09/08

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