メディアファクトリー新書<br> 密室入門―人が出入りしなかったはずの部屋で起こった不可能犯罪!東西の傑作を例に、理論と建築から「密室」の可能性を考える

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メディアファクトリー新書
密室入門―人が出入りしなかったはずの部屋で起こった不可能犯罪!東西の傑作を例に、理論と建築から「密室」の可能性を考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784840142205
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0291

内容説明

世界最初のミステリ小説『モルグ街の殺人』は、密室モノだった。以来170年、密室は数え切れないミステリ作品で扱われてきたが、その魅力や可能性が示し尽くされたわけではない。密室とは何か?密室を分類すると?現実的に密室は作れるのか!?本格ミステリの第一人者と、ミステリ愛にあふれる一級建築士が古今東西の作品を例に挙げながら、密室の謎と可能性に挑む。斬新なアイデアと刺激に満ちた、驚くべき対談集。

目次

ミステリ作家は、なぜ密室を書くのか?(有栖川有栖)
第1章 密室とはいかなるものか
第2章 密室の分類
第3章 密室を建築から考える
第4章 作家が知りたい建築事情
第5章 ミステリと建築の密接な関係
第6章 密室の未来
『密室入門』的ブックガイド
素晴らしきミステリへの誘い(安井俊夫)

著者等紹介

有栖川有栖[アリスガワアリス]
ミステリ作家。1959年大阪府生まれ。1989年、『月光ゲーム』でデビュー。03年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞受賞。08年、『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞受賞。本格ミステリの第一人者として、数多くの「密室」を読者に届け続ける

安井俊夫[ヤスイトシオ]
建築家。1960年香川県生まれ。小学生で読んだ推理小説をきっかけに、ミステリの愛読者に。93年、神奈川県小田原市に「空間デザイン室」天工舎(一級建築事務所)を設立。住宅を中心とした設計活動に奔走する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuki

41
推理作家と建築家が密室について語りに語った1冊。カーを参考にした密室の定義から、当時の話題作「硝子のハンマー」(貴志祐介)を参考にセキュリティの話を持ってくるなど幅広い。心理的技術的に現代は密室を作りやすい時代になってるんだろうな。それがどうミステリにフィードバックされるかはともかくとして。不動産のチラシの間取り図に死体を書き込むなんていう小学生みたいなことをしてたとか、ちょいちょい面白い話も挟まってて笑えた。2018/05/26

のっぱらー

35
有栖川有栖が、建築家の安井俊夫との対談を通して密室ミステリを語りつくす本作。カーばりの密室講義に始まり、最終的にはセキュリティ論にまで至る、なかなか読みどころの多い作品でした。両者オススメの密室ミステリ、意外と読んだことないものが多かったので、これからチャレンジしてみたいです。2016/07/25

gonta19

30
2011/9/7 Amazonより届く。 2013/1/17~1/20 ミステリ作家、有栖川有栖氏と建築家の安井俊夫氏の対談形式による密室談義。これまでミステリ作家の書いたものは幾つか読んだが、建築家の視点が入ったものは初めてで、密室作りには欠かせないものなので、とても興味深かった。ああ、面白い密室ものを読みたくなってきた。2013/01/20

マーム

21
ミステリー作家とミステリー好きの建築家との密室対談。家の間取り図を見ると部屋の真ん中に死体を書いてしまうという有栖川氏の職業病的行動には笑ってしまいました。有栖川氏が中学3年生のときに思いつき、江戸川乱歩賞に応募したという「鰹節の密室」は面白そうです。 巻末の『密室入門』的ガイドブックには、有栖川・安井両氏がそれぞれ3冊ずつ傑作と思うミステリをセレクトしていますが、このうち5冊も未読でしたので、是非読んでみたいです。何やかやと密室トリックのタネを明かしていますが、あの作品ね!と言えない私はまだまだ未熟者。2011/09/09

しろ

18
☆6 ミステリ作家と建築家が語る「密室」とは。ただミステリについて語るのより一歩深く密室について専門的な意見が見られた。実現性とかを兼ね備えていてもいなくても面白いものは面白いのだが、建築家も密室を楽しんでいたり気にしていたりするのはいいことだ。相変わらず本場のミステリ家の知識はすごいなと感嘆しつつ、また色んな密室ミステリを読みたくなってきた。密室ミステリはやはり最上のロマンだ。2013/03/20

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