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内容説明
“体験談にもとづく怪談実話作品”のみを募集した第2回『幽』怪談実話コンテスト。怪談界のトップランナーたちが、噂でも都市伝説でもない“本物”の怪談実話を精選した。小学校に伝わる怪異を情緒的に描いた「カベトラ」、苦い後味が印象深い「こどもがえり」、重厚な家系譚「葬儀は続く…」などの受賞作7篇、および受賞者による書き下ろし新作7篇を収録した傑作怪談集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
147
怪異体験者に直接確認を取ると言う厳しい選考方法の怪談コンテストの優秀作7編と著者による書き下ろし7編を収めた傑作選集ですね。巻末には選考委員四氏の座談会が載っていますが評価は結局人それぞれの好みだと思いますし最後は実力が勝負の世界ですから努力して頑張って欲しいですね。『葬儀は続く』湯菜岸時也:先祖が平家の一門だと言う一族のある家長が故郷に点在する先祖の墓を打ち壊して骨を一ヶ所に集めて墓を建てた時から親戚縁者が事故死する悲劇が延々と続いて行く恐怖譚です。私は『坪塚』いど泉さんの時代錯誤的な物語も好きですね。2020/07/11
のりすけ
8
怖い話って、怖いこと(発生した事態)をダラダラと書き連ねていっても全く怖くなくて。「だからキモは何やねん?」と、かなりイライラしてしまったのです。多分このシリーズはもう読まない。オチとヤマは、ものを書く上で必須ということがよくわかった一冊でした。2017/03/02
Spok
7
やはり実話怪談はちゃんと怖くてサクサク読めるのがいい。話が長いと怖くなくなる。2018/10/17
ma_2
7
まぁ、その・・図書館から借りた本なので・・・。『坪塚』、大爆笑です。平山夢明氏曰く、「ヤクザの出入りに鎧兜で来たような凄まじいインパクト」。怖がらせたいのか?笑わせたいのか??これが実話だと言う作者がある意味、怖い。非常に怖い。・・・というよりも公立の図書館、血税でこんな本を購入してはいけません!!これを読んで笑ってる自分もナサケナイ本。2013/01/31
HANA
6
他の実話怪談に比べ選者の影響からか、かなり文藝寄り。各著者の文体に対する拘りはわかるのだが、持って回った言い回しが多く冗長なイメージを受けてしまう。他の実話怪談なら一頁で済むところに何頁もかけていたりして。脱平山夢明というのが足枷になってるのかなあ。2011/05/04