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内容説明
1464年、春。いとこのヘンリー6世から王位を奪ったエドワード4世と、夫を失ったばかりのエリザベス・ウッドヴィルは運命の出会いを果たす。エリザベスのたぐいまれな美貌に夢中になった王は、即座に結婚を申し込む。だが、顔をつぶされた「キングメーカー」ウォリック伯が兵を集め―。『ブーリン家の姉妹』の前夜を描く、歴史エンタテインメント長編。
著者等紹介
グレゴリー,フィリッパ[グレゴリー,フィリッパ][Gregory,Philippa]
歴史研究家、作家。現在、家族と共にヨークシャーに住む
江崎リエ[エザキリエ]
東京都出身。早稲田大学文学部仏文科卒。英仏語の翻訳、ノベライズ、新聞・雑誌のPR記事を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ann
50
この作家のヘンパチシリーズの熱烈なファンでなくても、面白く読めると思うこと請け合い。ヨークとランカスターの薔薇戦争、チラチラ見え隠れするチューダー。暗雲立ち込めるエドワード四世の治世の終末を覗きに下巻へGO。2019/01/17
viola
12
『ブーリン家の姉妹』を書いた大好きなフィリッパ・グレゴリー最新翻訳★ 今度はエリザベス・ウッドヴィル(グレイ)が主人公。白薔薇ってなんだ、そのままヨークの白薔薇なんですね。時代は薔薇戦争の頃。エドワード四世の妃です。後のリチャード三世のお兄さんの妻、ってことになります。『リチャード三世を愛した女』やシェイクスピア『ヘンリー六世』と反対側の世界を描いているので、こちらも併せて読んでみるとより一層面白いはず!私も『ヘンリー六世』を再読してから下巻を読もうかな、なんて思っています。2011/05/02
おくりゆう
10
みなさまの感想にもありますが、(帯の言葉もあって)ロマンス小説、ハーレクインのようで、その実、作者は歴史研究家らしく、策謀渦巻くイングランド王室、薔薇戦争を舞台とした歴史エンターテイメントで面白かったです。読みやすさもあって下巻も楽しみです。2014/05/27
kaoriction@感想は気まぐれに
10
『ブーリン家の姉妹』で、すっかりチューダー朝にハマってしまったのだから、その前夜を描く本作を読まないわけにはいかない。ヨーク派VSランカスター派。薔薇戦争の物語。序盤はエリザベスとエドワード四世のロマンス小説風な感じ。次第に陰謀渦巻く戦争、歴史エンタテインメントに…!『戦乱の国は、生きるのが辛く(中略)息子を欲しいと思うには危険な場所だ』エリザベスの言葉が重い。エドワードがヘンリー六世を手にかけ、ロンドン塔の悲劇を暗示しつつ上巻は終わり。下巻は英国王室最大の悲劇!ロンドン塔の謎を描いているらしい。楽しみ。2012/04/07
シルク
8
期待を裏切らない面白さのP.グレゴリー作品!これは中世イギリスで起こった薔薇戦争が主題。戦争で夫を亡くした若き女性エリザベスは生きる為、そして2人の息子の為に、敵であるエドワード4世を誘惑しようとする。しかし一目会った途端に惹かれ合う王とエリザベス。2人は結婚し、エリザベスはその美貌から白薔薇の女王と呼ばれる。しかし王の側近で、王と別の女性との結婚を画策していたウォリック伯は怒りを堪えきれない。さらに王妃が味方を作るべく結婚の網の目を張り巡らし、そこからウォリック伯を除外したこと、また富を王と王妃 2014/10/20