内容説明
江戸幕府が倒れて間もなく、パリに渡った侍がいた。激動の普仏戦争～パリ・コミューンの戦いを、日本刀を手に駆け抜けた男・前田正名。実話を基にした歴史エンターテインメント小説。ダ・ヴィンチ文学賞Ａ．Ｓ．ゼロワングランプリ大賞受賞作。
著者等紹介
月島総記［ツキシマソウキ］
１９８０年、北海道生まれ。会社員、プログラマー、期間工、ネットカフェ難民などを経て作家デビュー。小説、脚本、ゲームシナリオ、漫画原作などを手がける。２００９年に「ダ・ヴィンチ文学賞Ａ．Ｓ．（アナザーステージ）ゼロワングランプリ」で大賞を受賞した原案『巴里の侍』を、自ら小説化した（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カズ
20
龍馬から受け継いだ刀で巴里で戦った侍！龍馬伝終わった後もあるけども、その言葉に惹かれて・・・！しっかし、良かった。侍：日本の騎士。勇敢で死を恐れぬ、高潔なる者。前田正名、ネットで調べても、この巴里から帰国した後のことしか書いてないんだけど、この本のようにあって欲しいと！で、ほんとなら、普仏戦争、パリ・コミューンで勝利して欲しかったけども、史実は・・・。坂本龍馬、やっぱり、あの龍はすごい奴だよ！勇気、という心意気を持てば、為せば成る！僕も持とうって！Samourai やっぱりカッコ良い！チェストー！2010/12/09
マムみかん(＊ほぼ一言感想＊)
11
私はバリバリのハードボイルド好きですが、実はキラキラの宝塚歌劇も大好きです!! この作品が舞台化されるというので、どんな話なのか読んでみました。 主人公の薩摩藩士・前田正名は実在の人物ですが、その経歴を全く知らないので…どこまでが事実かはわかりません(恥)。 維新後フランスに留学していた時期に「もしかしたら、パリ・コミューンの戦いに参加していたかも？」って話なのかな。 尊敬する龍馬から受け継いだ刀と世の中を変えようとする意思、そして勇気ある行動に武士道が感じられ爽やかでした！ 2011/09/23
るぅく
5
時代が変わるときに、巴里に渡った侍。前田正名。フィクションとはいえども、あの巴里の時代に侍がいたと考えると、親しみがわくというか、より近く感じるというか・・・想像力がかきたてられます。正名の情熱、想い、直球で伝わってきます。表紙で、ちょっと読むのを敬遠してしまってましたが、さっと読めて、生き生きとした作品でした。2011/01/31
T. みぃた
5
師の刀と『勇気を奮えば、何事も成しうる』という言葉を胸に正名は戦う。「見よパリ市民たちよ、これが国だ…時勢と共にいかようにも変わる、あやふやなものなんだ」正名の怒りの声は今も生きているね！ 2011/01/17
じろぽん
4
★★★☆☆実在の人物の話なんですね。どこまでが本当なのか分からないけど、こんな事もあったかもしれないと想像しながら楽しく読めました。表紙がちょっとイメージじゃないなぁ、、、2012/05/15
