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内容説明
私は、幸せをあきらめない!―仕事バリバリの32歳OL・小島五和(こじま・さわ)は、4年ぶりに恋した相手に手ひどく裏切られた。「悔しい」「きれいになりたい」。五和は、それまで軽蔑していた恋愛マニュアルを手にして、着実に自分を変えていく。マニュアルの名は「あした恋するキス講座」。果たして、モテの先に本当の恋はあるのか?キス講座の裏に隠れた、父と子の物語「マイ・ポケット・アネックス」を併録。
著者等紹介
志羽竜一[シバリョウイチ]
1976年生まれ。作家・脚本家。慶應義塾大学経済学部卒。東京三菱銀行退行後、三田文學新人賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Pure
6
クリーンヒットです!期待以上でした。携帯小説の文庫化。恋愛マニュアルに則って行動する32歳のOLさんのお話。この恋愛マニュアルがなかなか良いのです。論理的になるほどそうかも、って思わせてくれるのです。そのマニュアルに従って主人公はうまく立ち回り、鼻持ちなら無い女になり、そして…。きちんと起承転結を守って、上げて落として結末へと上手いのです(^-^)。他にスピンオフがもう一編。これも物語の構成が上手く、良かったです。お薦めしておきます(^-^)v。どちらも、ホロリとさせてくれます。2014/10/26
re;
4
冷静に情熱をコントロールしてモテる事と情熱に動かされてコントロールを失い焦がれる恋はそもそも別物。モテるとは不特定多数に好意を持たれる事であり大好きなあの人に愛される事と同意ではない。モテる道は修羅の道。他人の感情に鈍感になり無意識に傷付ける覚悟が必要。でもそうやって手に入れたものは実に味気ないものに成り下がる。モテるのは理由がある。だからモテを追求するのは則ち自らの魅力を磨くことに繋がるのは確か。でも本当に必要なのはやっぱり大好きなあの人の大切な人になること。それって技術だけでは如何ともしがたいよなぁ。2015/02/07
まろんぬ
3
たまたまレビューを見かけて手にとってみたが、大当たりだった。まず表題作は作者の恋愛観が面白く、恋愛工学というのか、人に好かれる技術で主人公が魅力的になっていくのは読んでいて楽しい。そうしておいて、技術よりも大事なものがあるよ、と終わらせているので、物語自体はスタンダードな恋愛小説として締めくくられてある。 もう一遍は表題作の裏側のような話で、そっちの話や登場人物をうまく絡めつつこちらは親子愛についての話で、作品全体としてのバランスがとてもいい本だと思った。2018/07/28
マカ
3
結構面白く読めた。五和と加納さんのその後が気になりますね~。どうなったのかな?キス講座の裏側の父子が良かった。それぞれ同じことを秘密にしてたなんてね。2010/03/10
きみどりんぬ
3
タイトルの本編は、主人公が講座にはまってくのがさくさく読めたが、途中に間延びしたかんじ。講座をつくった管理者の話の方が泣けた。2010/01/06