MF文庫
ほしのこえ―The voices of a distant star

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840131377
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

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内容説明

中学生のノボルとミカコは仲の良いクラスメイトであったが、3年生の夏にミカコが国連軍選抜メンバーに抜擢、二人は宇宙と地球と離ればなれとなってしまう。携帯電話のメールで連絡を取り合う二人だったが、ミカコが乗る宇宙船が地球を離れるにつれ、その時間のズレは決定的なものへとなっていく…。『秒速5センチメートル』の新海誠、衝撃のデビュー作を小説化。

著者等紹介

大場惑[オオバワク]
1955年生まれ。鹿児島県出身、千葉県在住。1984年『SFアドベンチャー』に転載された作品『コンタクト・ゲーム』でデビュー。1989年日本SF作家クラブ入会。これまでに長編10本、短編集3本、『イース』『世にも奇妙な物語』など、TV・ゲームのノベル化を数多く手がける

新海誠[シンカイマコト]
1973年長野県生まれ。映画監督・映像作家。ゲーム会社に勤める傍ら、自主制作アニメーション『ほしのこえ』を2002年に発表、数々の賞を受賞。04年に『雲のむこう、約束の場所』で、毎日映画コンクール・アニメーション映画賞を受賞。07年『秒速5センチメートル』を公開し、ロングラン上映を記録。『小説・秒速5センチメートル』で小説家としてもデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪風のねこ@(=´ω`=)

131
ノボルとミカコの中学時代が充分に描かれている為、宇宙と地上、時間と空間との隔たりに実感が持てる。時間の流れと身体の感じる感覚。その、相互の意識差。こういったのは文章の方が伝わり易い。そして小説で追加されたエピローグに結実する。ただ無理にハッピーエンドにしなくても良かったのでは、とも思う。同作が名作たりえたのは、あの、時空が隔たれていても携帯の電波が届かなくとも、気持ちは通じているという最後の一瞬に集約されていると思う。助長という気もするが小説全体で言えばバランスは取れていると思う。(続く2017/02/05

扉のこちら側

61
初読。引き裂かれた恋人というよくある設定でも、時間のズレという特異な設定が加わるとより切なさが増す。原作アニメに加えられた結末はよかった。2012/03/25

はらぺこ

48
超遠距離恋愛。アニメ映画のノベライズ。この映画を観た人なら楽しめるのかも知れませんが、映画を観てない自分にはノボルとミカコ以外の登場人物があっさりしてて少々物足りなかったです。噂としては語られるがミカコ達女性ばかりが選ばれた理由が分からないのも残念に感じました。でも、地球と宇宙に離れ離れになって携帯電話でメールの遣り取りをするって設定は良かったので映画を観てみたくなりました。 2012/04/08

とくけんちょ

45
若々しさとせつなさが全開フルスロットル。キラキラボーイミーツガールなんだけど、あまりにも全力疾走すぎて、ちょいとオッさんにはハードル高め。映像化作品のノベライズなんだが、アニメも短めの作品で、小説としても、サクッと読める。あくまでも、映像化とセットで読むべきで、小説単体としては物足りない。2019/07/15

エンリケ

41
メール交換しか会話手段の無い恋人。だって彼女は宇宙で異星人と戦っているから。十代にして孤独な闘いを強いられるミカコ。一方地球で平凡な学生生活を送るノボル。そのコントラストは彼女の痛々しさを際立たせる。無音の宇宙での戦闘は冷厳にして壮絶。絶望的な航海の中、ミカコはノボルとのメール交換だけを支えに生き残りを図る。二人の何気無い会話が物悲しく虚空を飛び交う。異星人との不幸な出会いにおののく人類は控え目に描かれており、徹頭徹尾二人の相手への想いを綴られている作品。宇宙規模のラブストーリーは意外に身近な内容だった。2015/06/06

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