MF文庫
詩人からの伝言

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 158p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840128223
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

「自分の幸福ぐらい、偏差値に頼らずに考えないかい。自分の頭で、自分の幸福なんだから。なっ。」戦後日本を代表する詩人・田村隆一。型破りなダンディズムで知られる田村隆一が、晩年鎌倉の自宅で、若い読者に向けて語った珠玉のメッセージエッセイ集。「おもしろいよなぁ、隆ちゃんの放談」名優・山崎努も憧れる、伝説の詩人のダンディで型破りな名言の数々。単行本版に、田村隆一の詩を加え、再構成。

目次

結婚
別れ
美人


教養

電話
おばけ
健康

バカ
外国語
借金
戦争
ボランティア
才能
同窓会
路地
個室
鎌倉
手紙
ホース
詩人

著者等紹介

田村隆一[タムラリュウイチ]
詩人。1923年東京生まれ。明治大学文芸科卒業。戦後、『荒地』を創刊。56年『四千の日と夜』を刊行。63年『言葉のない世界』で第6回高村光太郎賞、84年『奴隷の歓び』で第36回読売文学賞をそれぞれ受賞。アガサ・クリスティーなどミステリーの翻訳も多数。1998年没

長薗安浩[ナガゾノヤスヒロ]
1960年長崎県生まれ。リクルート入社後、『就職ジャーナル』『ダ・ヴィンチ』編集長などを務める。94年「就職氷河期」のネーミングで流行語大賞特別造語賞を受賞。2002年より執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

34
タイトルが秀逸。詩人という、独特の響きと言霊を持つ言葉の伝言。それだけで、想像が広がる。軽妙洒脱。ユーモアと、心の余裕からくる味わいが、とても心地よい。しかも、哲学も脈々と流れているから、手に負えない。こんな境地に、一ミリでも近づきたい。2021/02/11

pirokichi

14
「ダ・ヴィンチ」初代編集長の長薗安浩さんが月に1度鎌倉の田村隆一邸を訪れ、昼寝から目覚めたパジャマ姿の詩人に毎回違うテーマで話をしてもらいその内容を伝言文としてまとめたもの。1994年創刊号から2年間連載。結婚、別れ、教養、旅、才能など全24話。特に第24話目の「詩人」は胸に刺さった。「いろんなレトリックで詩が生まれるんじゃない。詩人の感情の歴史を抜けて飛び出してくるものが、詩なんだ」「詩人は詩を書くことによって詩を書く」「基本的に、人に勇気を与えないものは芸術じゃない」詩人・田村隆一、かっこいい。ねっ。2021/02/23

lonesome

8
「ダ・ヴィンチ」創刊から二年に渡って連載された詩人からの24項目のメッセージと過去に発表された詩で構成された一冊。時に真面目に、時にユーモアを交え時代を切る。自分は座右の書を探し、田村隆一や他に何人かきっとこの人かもしれないと思う人が出てきた。そしてこの本にかけたお気に入りのブックカバーに猶本選手にサインをしてもらった。大切な宝物と共に読んだ詩人からのメッセージをまた度々読み返して受け止めようと思う。「よく遊び、よく遊べ」、なっ。やっぱり田村隆一はカッコいい。2014/07/08

きりを

2
なんだか、これからつい何回も読み返してしまいそうだ。なんだか、言葉が沁みるんだな。2010/02/05

yeahne

1
恋文は送るな。絶対に送るなw2011/02/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/263562
  • ご注意事項

最近チェックした商品